阪神・近本 100安打!21年ぶり新人から3年連続 坪井以来の球団史上5人目

 8回、左前打を放つ近本
 3回、ソロを放った近本は特製メダルを掲げて笑顔を見せる
 3回、右越えにソロを放つ近本
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 「阪神3-4DeNA」(14日、甲子園球場)

 前半戦最終戦で節目の数字に到達した。阪神・近本光司外野手(26)が坪井以来21年ぶりで、球団史上5人目となる新人から3年連続のシーズン100安打を達成。それでもチームが勝たなければ、笑顔はない。

 1点を追う九回2死二塁。一打同点の場面で打席に立ったが遊飛に倒れた。ため息が漏れたスタンド。あと1本が出ず、勝利に導くことはできなかった。

 それでも近本の活躍なくして、接戦には持ち込めなかった。記念すべき快音は、3点を追う八回1死一塁で響いた。フルカウントから山崎のツーシームに反応。鋭い打球を左前にはじき返した。その後、打線がつながり1点差まで詰め寄るきっかけとなった。

 攻撃の起点となっていた近本のバット。2点を追う三回1死は、今永が投じたスライダーをフルスイング。高々と舞い上がった打球は右翼席に到達した。6月13日の楽天戦以来、約1カ月ぶりの6号ソロ。初めて金の虎メダルを贈呈され、カメラに向かって自慢げに見せつけた。

 「出塁することと、次につなぐことを意識していました。結果的にホームランになったことはよかったですが、最後の打席で打つことができなかったので、悔しい気持ちの方が大きいです」。快音を振り返るよりも敗戦の責任を背負った。

 84試合を消化して前半戦が終了。敗戦したものの首位の座は守り抜いた。「勝って締めくくりたかったですし、個人としても特に前半はチームに迷惑を掛けてしまうことも多かったので、また後半戦、チームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張りたいです」。球宴、東京五輪を挟んで、勝負の後半戦がスタートする。16年ぶりのリーグ優勝へ向けて、万全の態勢を整える。

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