阪神ドラ1佐藤輝 御礼タイムリー!球宴HR競争最多得票 13年ぶり首位ターン決定

 2回、二塁打を放つ佐藤輝
 2回、二塁打を放つ佐藤輝
 2回、二塁打を放ち滑り込む佐藤輝
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 「阪神2-8DeNA」(13日、甲子園球場)

 マルチ安打にも満足感はない。阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)=近大=が七回、反撃の右前適時打を放ったが、2試合連続の逆転サヨナラ勝ちは導けなかった。前半戦首位ターン確定にも喜びはない。この日、「マイナビオールスターゲーム2021」のホームランダービーに両リーグトップの得票数を得て出場することが決まった。前半戦ラストゲーム。豪快弾で勝って締める。

 大逆転サヨナラ勝ちの余韻が残る甲子園。連夜の奇跡を願う虎党がメガホンを鳴らす中、佐藤輝が鋭い視線を坂本に向けた。4点ビハインドの七回無死二塁。サンズが右中間を破る一打で好機を演出し、舞台は整った。

 簡単に2球で追い込まれた後、ボール球に対してグッと我慢。心身を落ち着かせ、外角に逃げるスライダーに目いっぱい手を伸ばした。「いやもう、必死に食らいついただけです」。バットの先で拾った打球は一、二塁間をしぶとく突破。ようやくスコアボードに「1」が刻まれた。

 9試合ぶりにスタメンを外れた前夜は3点を追う九回2死一塁の場面に代打で登場。三嶋からプロ初の代打安打を放ち、打線が執念の連打連打でつながり、ミラクル勝利を飾った。一夜明け、連夜の奇跡は起こらずに完敗。そんな中、スタメンに復帰した怪物が6試合ぶりに打点を挙げて意地を見せた。

 試合前にはビッグニュースに感激した。セ・リーグ新人史上初のリーグ最多得票となる43万5605票を獲得した球宴ファン投票に続き、両リーグ最多得票を集めてホームランダービーに選出された。

 この日、一足先にメジャーの球宴ホームラン競争が行われ、出場したエンゼルス・大谷を凝視したルーキーは「格が違いますね。飛距離とか」と大興奮。ホームランダービー優勝とオールスターMVPを同時に達成すれば、2016年の大谷(日本ハム)以来で「期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」と気合を入れた。

 二回には左中間へ二塁打をマークし、9試合ぶりのマルチ安打でお礼の気持ちを示した黄金新人。それでも、矢野監督は「テルらしいスイングはまだ少ない。増えていってくれたらなと思う」と豪快な一発を求めている。

 2位・巨人が敗れて08年以来、13年ぶりの前半戦首位ターンが決定。それでも佐藤輝は「明日いい形で終われるように、先制点を取れるように頑張っていきたいと思います」と気を引き締めた。フルスイングで勝利を導き、真夏の祭典に向かう。

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