阪神 大山7番降格、大失速打線にテコ入れへ 最下位・広島にまさかの負け越し

 8回、見逃し三振に倒れ悔しがる大山
 9回、空振り三振に倒れる大山
 8回、見逃し三振に倒れベンチへ戻る大山(手前)と矢野監督(右)
3枚

 「広島4-3阪神」(4日、マツダスタジアム)

 何としてでも光明を見いだしたい-。阪神は打線にあと一本が出ず、痛恨の逆転負けを喫した。矢野燿大監督(52)は、前半戦ラストとなる9連戦に向け、大山のさらなる打順降格を明言した。4番降格後の6試合で打点ゼロと不振脱却への糸口が見えない主将。巨人が敗れたため首位の座は守ったが、再加速へ手を打ち続ける。

 ファンの願いははかなく散った。1点を追う九回、サンズ、マルテが連続四球を選び、1死一、二塁の好機。鯉の新人守護神・栗林を攻め、逆転のムードが高まったが…。佐藤輝がフルカウントから三振に倒れると、続く大山は3球連続のフォーク勝負に敗れ連続三振。鯉党の歓喜にスタンドが沸く中、虎の主将は悔しそうにベンチへ戻っていった。

 6月29日・ヤクルト戦(甲子園)から4番を外れて6試合目。この日はツキにも見放されてしまった。3-2の五回は2死満塁から三遊間へ放った鋭い打球は三塁・林の横っ跳び好捕に阻まれ、5打数1安打3三振に終わった。

 試合後、矢野監督は大山の下位打線降格を明言。「いろいろコーチとも話したけど(打順は)多少変えようかなと。とりあえず火曜日に関してはリュウ(梅野)をちょっと上げて、悠輔(大山)を一つ下げようかなと思っている」とさらなる打順の組み替えを決めた。最近6試合で打率・409と打撃好調の梅野を6番に上げ、4番を外れて以降の6試合で打率・174、打点ゼロと調子が上向かない大山を7番で先発させる考えだ。

 ただ、大山だけでなく、打線全体として決定打を欠いたのも事実だ。先発・森下から序盤に3点を先制しながら、追加点のホームが遠い。四回には先発・秋山を見切って2死二、三塁から代打・原口で勝負をかけたが不発。指揮官は「向こうも絶好調という感じじゃなかった。1本出ていたらかなり変わったなと、チャンスは多くあっただけに、ポイントの一つと思う」と悔やんだ。

 1点を追う八回も1死一、二塁の好機をつぶし、西勇、秋山の鯉キラーを立てながら最下位・広島にまさかの負け越し。3カード連続勝ち越しなしとなり、リーグ戦再開後は5勝9敗1分けの大失速だ。巨人が敗れたため辛くも首位の座を守ったが、6日からの9連戦では、ヤクルト、巨人ともぶつかるだけに前半戦のヤマ場となる。ラストスパートをかけ、正念場を乗り越える。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス