阪神・西勇が7失点 好相性マツダで大炎上今季最短4回KO 通算100勝持ち越し

 「広島7-1阪神」(2日、マツダスタジアム)

 強烈な衝撃音がマツダスタジアムに響き、阪神・西勇はぼう然と打球の行方を見つめた。0-0の二回。先頭の鈴木誠に内角低めツーシームを左翼場外に打ち込まれた。大興奮の鯉党でスタンドが赤く揺れる。悪夢が始まった。

 2死二塁から安部を申告敬遠で歩かせ、打席には投手の玉村。変化球で完全に打ち取り、ボテボテの打球は三塁線へ転がった。右腕は素早くチャージし、一塁へクイックスロー。しかし、間に合わなかった。不運な内野安打で満塁となり、瞬く間に惨状が広がった。

 菊池涼、西川、小園と3連打を食らい、さらに3失点。そして打者が一巡し、特大の先制弾を浴びた鈴木誠に息の根を止められた。左中間へ走者一掃の3点適時二塁打を献上。福原投手コーチは「カウントを取りにいったボールとか、そういうのを狙われた感じだったと思う」と話した。

 1イニング7失点は自己ワースト。直後の打席で左中間を破る二塁打を放ち、三回と四回は三者凡退で抑えるなど意地を見せたが、既に遅かった。今季自己最短の4回7安打7失点で5敗目。波に乗れないチーム状態の中、エースの背信投球はあまりにも痛すぎた。

 矢野監督は「今日はね、あんまり状態が良くなかったかな。その前までは悪い感じはしなかったけど、今日は調子が出る前に連打になってしまったかな」と振り返った。もちろん信頼は揺るがない。次戦こそ勝利に導いてくれると信じている。

 この日の試合で225試合連続先発登板となり、杉内俊哉(元巨人)を抜いて岩隈久志(元楽天)に並ぶ歴代4位タイに浮上した西勇。ここまで努力を積み重ね、チームのために腕を振り続けてきた。プロ通算100勝まで残り1勝。次は名誉挽回の快投で節目を飾り、仲間たちを救う。

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