阪神・佐藤輝、リーグトップの43万5605票で球宴選出「ホームラン見てもらいたい」

 「マイナビオールスターゲーム2021」のファン投票最終結果が28日に発表され、阪神ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、セ・リーグ外野手部門1位で初選出された。

 両リーグトップの得票数は44万8305票を集めたオリックスの吉田正尚外野手(27)に譲ったが、リーグトップの43万5605票を獲得した。抜群の人気を誇る怪物ルーキーは「選んでいただいてうれしいです」と、会見場で頬を緩めた。

 これまで夢舞台は画面越しで見るものだった。出場が決まり「スター選手がいっぱい集まってすごい盛り上がるお祭りって感じですね。そういう選手がいっぱい集まる中で、プレーできるというのがすごいうれしいです」と心が躍らせている。

 これまでのオールスターで強く印象に残ったプレーとして挙げたのは、19年に甲子園で開催された球宴でサイクル安打を達成した同僚の近本光司外野手(26)のプレー。自身と同じ新人時代に大暴れした先輩の勇姿に「オールスターでサイクルヒットはなかなか出ないと思うんですごいなと思いました」。自身もサイクル安打を狙いにいくのか?と問われると「いや~、スリーベースはちょっと難しいんで狙うのはやめておきます(笑)」と笑いを誘っていた。

 これまで佐藤輝は全69試合に出場し、打率・277、19本塁打、47打点という成績を残し、1年目から阪神の主力として誰もが認める活躍を遂げている。持ち味はなんと言っても長打力。今回の球宴の会場は1戦目がメットライフドーム、2戦目が楽天生命パーク宮城で行われる。

 メットライフドームでは決勝3ランを含む1試合3発を放ち、楽天生命パーク宮城では日本のスーパーエース・田中将大投手(32)から右翼席へアーチを架けるなど、球場のイメージはいいはずだ。

 もちろん、佐藤輝も本塁打を打つ気満々。「やっぱりホームランというのが、一番見てもらいたいなと思います」。豪快なフルスイングを貫き、パ・リーグの好投手たちに応戦していく。

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