「阪神１－３ＤｅＮＡ」（２６日、甲子園球場）

　阪神が逆転負けで連敗。２カードぶりの負け越しが決まった。

　得点圏打率４割超を誇る梅野のバットが貴重な先制点をたたき出した。０－０の二回２死一、二塁。カウント１－１から阪口の内角１４８キロ直球を振り抜き、詰まりながらも執念で中前に落とした。

　先発のドラフト２位・伊藤将（ＪＲ東日本）は六回途中６安打無失点で降板。毎回走者を背負う苦しい投球だったが、何とか粘り腰でスコアボードに「０」を並べ続けた。六回の先頭・佐野に左前打を許したところで交代。その後は２番手・馬場がピンチを抑えた。

　だが、七回に３番手・及川が試合をひっくり返された。１死二塁から桑原にバックスクリーンへ逆転２ランを被弾。伊藤将の勝利投手の権利は霧散し、今季最多１万６３０６人が集まった聖地は重苦しい空気に包まれた。

　八回には先頭・宮崎の遊ゴロをドラフト６位・中野（三菱自動車岡崎）が捕球できず、リーグワースト１１個目の失策を記録。その後に４番手・斎藤が連続長短打を浴び、リードを２点に広げられた。

　リーグ戦再開後、８試合中３点以上奪った試合はわずか２試合。攻撃陣が低空飛行を続け、矢野虎の上空に暗雲が立ちこめている。