岡田彰布氏が勝負のアヤを解説 「1球のストライク、ボールが結果を変えた」

 「楽天1-9阪神」(12日、楽天生命パーク宮城)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が、楽天生命パーク宮城で行われた楽天-阪神戦を解説。田中将を攻略した大山、佐藤輝の一発に目を細めつつ、勝敗を分けたポイントとして「1球のストライク、ボールの怖さよな」と四回の攻防を前半の分岐点に挙げた。

 序盤3イニングは阪神・伊藤将、楽天・田中将の投手戦。田中将はパーフェクトピッチを見せ、伊藤将も立ち上がりのピンチをしのぐと二回、三回と連続で三者凡退に仕留めた中で迎えた四回だ。

 田中将は簡単に2死を奪い、マルテに対してカウント2-2から投じた1球は外角低めにビタッと決まる148キロ直球。しかし判定はわずかにボールとなり、田中将は思わず天を仰いだ。

 結果的に最後は変化球が浮いて四球。初めて走者を背負って大山を迎えた。初球はスライダーでストライク。そして2球目、岡田氏が「セットに変わって最初のストレートは注意せなあかんよ」と指摘した中、大山が完璧に外角高めの直球を捉えて、右翼ポール際にたたきこんだ。

 「セットに変わって最初のストレートはな、ピッチャーも力むんよ。大山も遅れ気味に捉えて見事やった。でもやっぱり最初のストレートは怖いよな」と岡田氏。その裏、伊藤将は先頭の浅村に粘られ、フルカウントに持ち込まれた。最後は内角高めの変化球で浅村はややのけぞったように見えたが、判定はストライク。このジャッジにやや不服そうなそぶりを見せた背番号3。直後に島内がソロ本塁打を放ったが、仮に浅村が四球で出塁していれば同点となっていた可能性もあった。

 ともにどちらとも判定できる微妙なゾーンだったが「1球のストライク、ボールの怖さよな。ここまで変わるもんな」と岡田氏。「でも伊藤将はよう投げたよ。自分のピッチングができたというんかな。昨日の青柳も8回を投げてくれて、きょうも伊藤将が7回まで行ってくれた。ソロの1点でよく踏ん張ったし。六回の1点も終盤の大量点も伊藤将のピッチングが呼んだと思うよ」と評していた。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス