「西武１－０阪神」（２９日、メットライフドーム）

　れにちゃんの前でええとこ見せれんかった…。前日１試合３発と大爆発した阪神のドラフト１位・佐藤輝明内野手（２２）＝近大＝だったが、４打数無安打２三振。この日は球場に佐藤輝がファンを公言する、ももいろクローバーＺの高城れに（２７）が来場。今回は特大のアーチを贈ることはできなかったが、次回チャンスがあれば必ず打つゼーット！

　推しメンと公言している、高城れにが試合を生観戦した一戦。応援を力に、怪物ルーキー・佐藤輝は豪快な本塁打をかっ飛ばしたかったが、前夜のようなドラマを演出することはできず…。ベンチでは悔しさをあらわにした。

　この日はニッポン放送の「ショウアップナイター」のスペシャルゲストとして、ももいろクローバーＺのメンバー、高城れにと玉井詩織が生出演。放送席の高城から「応援しテル～、打テル～」と応援の声が飛ぶ中、二回先頭で迎えた第１打席へと向かった。

　オープン戦で本塁打を放っている同い年の今井と対戦。試合前には「今井投手からしっかり打ちたい」と本塁打を狙っていた。しかし、右腕のチェンジアップをバットの先で打ち損ね、ボテボテの捕ゴロ。１点を追う四回２死の第２打席もボテボテの投ゴロに打ち取られるなど、完全にリベンジされた形となってしまった。

　前夜は九回２死から放った決勝３ランを含む１試合３発と大暴れ。この日も１点を追う九回１死二塁のチャンスで打席が回ってきた。阪神ファンも“再現弾”を期待していたが、平良の１５５キロ直球にバットが空を切り、３球三振に仕留められた。

　高城れにの球場訪問を知った佐藤輝は、前日に「自分らしくいつも通りのプレーを見せて楽しんでもらえたらと思います」とやる気全開だったが、目の前でアピールはならず。決勝弾を放った西武・山川に「Ｚポーズ」のお株も奪われてしまい、自身には最後まで「Ｚポーズ」を披露できる機会が訪れることはなかった。

　放送中に高城は「（佐藤輝を）生で見られただけでも幸せ」と佐藤輝のプレーを見つめていた。モノノフ（ももいろクローバーＺのファン）として意地を見せたかった怪物ルーキーだが、それも今後に持ち越しだ。

　西武とは１勝１敗のイーブンとなった。３０日に勝利し、カード勝ち越しで弾みをつけたまま６月に突入したい。再び、メットライフドームで驚弾を－。気持ちを切り替えて戦い、勝利へいざなう圧巻の花火を打ち上げる。