阪神ドラ1佐藤輝、2軍戦出場で上昇や 広島3連戦中止も矢野監督「プラスに捉えて」

 阪神は21日、広島の新型コロナウイルス感染拡大で同日からの同3連戦(マツダ)が中止となった。交流戦開幕の25日・ロッテ戦(甲子園)まで5日間も実戦から遠ざかることになる。矢野燿大監督(52)は複雑な心境を明かしつつ、チームの状態を整えていく方針。22日からのウエスタン・中日戦(鳴尾浜)には調子が下降気味のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=を出場させる考えだ。

 首位固めを狙う虎にまさかの水入りだ。広島の新型コロナ大量感染発表から一夜明け、午後1時に広島3連戦の中止が決定。阪神は昨季、同じ事態に見舞われており、矢野監督は「広島とか、佐々岡さんはすごく大変だろうな」と気遣いつつ、この期間を有効活用する考えを示した。

 「1試合ならアレやけど、3試合流れるというのも複雑な部分もあるけど、それも含めてプラスに捉えてね。体も休められるし、野手はファームの試合で調整しようと思っている」

 チームはヤクルト戦(甲子園)が降雨中止となった20日の夜に広島入り。この日は中止決定後、午後からマツダスタジアムで一部主力選手を除くメンバーで練習を行った。

 実戦から5日間遠ざかる中、22、23日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)には中継ぎ投手やロハスらが出場見込み。ドラ1・佐藤輝は22日の出場が濃厚だ。

 怪物新人にとっては、絶好の調整期間となりそうだ。開幕から全42試合に出場し、打率・265、10本塁打、32打点。ルーキーとして申し分ない成績だが、ここ3試合は12打数1安打、打率・083で8三振と失速気味。自己ワーストの9試合連続ノーアーチだ。

 矢野監督は「打てない=疲れではない」とした上で、ルーキーをじっくり見守る方針。「1年間やる中で毎日打てるわけではない。波とかがあって当然。1年目なので、経験したことがないので。疲れもあるし、相手も研究する。毎試合結果を残してほしいけど、あまり一喜一憂しない方がいいと思う」と実戦で復調へのきっかけをつかむことを願った。

 25日のロッテ戦から始まる交流戦には、背中の張りで離脱している大山も間に合う予定。代役4番として奮闘する佐藤輝への負担も軽減され、再び大暴れが期待できそうだ。

 チームはここまで貯金16を積み上げ、首位を快走する。「みんなタイガースの野球をやりきってくれたものが数字、結果に表れて自信にしてくれていると思う。数字的にはいい流れで交流戦に入れると思う」と矢野監督。リフレッシュ期間で万全の状態に戻し、2年ぶり交流戦へ向かう。

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