阪神・西純矢 初先発初勝利「初回は緊張」も球団初の快挙 デビュー戦5回無安打無失点

 5回、笑顔を見せる西純(撮影・飯室逸平)
 5回、先制ソロを放った近本とベンチで笑顔を見せる西純(撮影・北村雅宏)
 8回、ソロを放ったサンズ(手前)を“ハッピーハンズ”で迎える西純(撮影・田中太一)
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 「阪神3-1ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 高卒2年目の西純矢投手(19)がプロ初登板初先発で初勝利をマークした。5回87球を投げて無安打、1奪三振、4与四球で無失点の快投を披露。阪神の10代の投手が同記録を達成したのは、12年の岩本輝以来。5回無安打無失点の圧巻の投球を披露したが、阪神のドラフト1位入団の投手が、初登板初先発で5回以上を投げて無安打無失点に抑えたのは球団史上初の偉業となった。

 初回はいきなり先頭の山崎、中村に連続四球を与えて無死一、二塁で主軸を迎えるピンチを招いた。遊撃の山本に声をかけられて一息つくと、3番・山田を二飛、4番・村上を左飛、5番オスナを見逃し三振に仕留めた。

 その後もストライクとボールがはっきりする場面も見られたが、直球主体の強気の投球で五回まで無安打投球を継続。「初回は緊張もあって力んでしまいましたが、回を追うごとにリラックスして投げることができましたし、特に途中からカーブが決まりだしてからは自分の投球をすることができたと思います」と振り返っていた。

 西純は0-0で迎えた五回に代打を送られて無安打のまま降板。その後1死から近本が先制の3号ソロを放ち、プロ初勝利の権利が発生した。ベンチでは笑顔で近本を出迎え、うれしそうにグータッチ。「野手の方々に凄く助けていただきましたし、打ってくれた近本さんに感謝です」と、安どの表情を浮かべていた。八回はサンズの10号ソロで加点した。

 西純の後を受けた救援陣も奮闘。2番手馬場は2回を3奪三振パーフェクトに抑える好投。続く岩崎はこの日チーム初被安打を許し、1点を失ったが踏ん張って勝ち越しは許さなかった。九回は最速162キロ右腕・スアレスがきっちりと試合を締めた。

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