阪神・糸原の欠場に「疑問」小山正明氏「安易に主力を休ませる時期ではない」

 「阪神3-14ヤクルト」(18日、甲子園球場)

 阪神投手陣が被安打15、四死球13で今季ワーストの14失点。大敗で開幕からのヤクルト戦の連勝は6でストップした。先発・西勇は移籍後初となる押し出し四球を与えるなど、5回8安打5失点、5四死球。また、糸原が足の張りのため公式戦41試合目にして初めて欠場した。デイリースポーツ評論家の小山正明氏は投手陣の乱調以上に糸原の欠場を決断した阪神ベンチの発想に疑問を呈した。

  ◇  ◇

 この試合、常に試合をつくってくれる、という期待を背負った西勇が、5回5失点で負け投手となった。

 際どいボールに、球審の手が上がらず、そこからペースを乱した面もあったように思う。かといって、少々甘くても打たれない、というほどの切れもこの日はなかったため、失点を止めることができなかった。

 ただ、投手としてはこういう日もある、と思う一方で、今、こういう日を自ら作っていいのか、という疑問を試合前に持った。

 この日、糸原がスタメンを外れた。開幕当初に比べて、確かに調子を落としてきていたのはあった。しかしその理由が疲れ、とか張り、というものであるなら、寂しい限りだ。

 わずか40試合程度で疲れていたのでは、プロ野球選手としてメシは食えない。

 もちろん痛みに関しては、本人にしか分からないところがあるので、この日のスタメン落ちに関してすべて糸原が悪い、とは言わない。

 むしろ、ベンチの発想としての疑問だ。今の阪神は、戦力的に見て巨人をも上回り、その力が勝利数に表れている。この試合が始まるまでに、2位とは4・5ゲーム差。追いかけるチームとしては、“虎のしっぽ”がだんだん見えなくなりつつあるタイミングだった。

 ならば阪神としては、2位以下から見えなくなるまで、走れるだけ走っておくべきではないか。

 そこまでは、主力選手に踏ん張ってもらう、というのが今の阪神に求められる戦い方ではないか。

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