阪神・西純「自分の番」 1軍合流!19日プロ初先発星狙う 同期の朗希らに刺激

 阪神の高卒2年目・西純矢投手(19)が17日、1軍に初合流し、甲子園に隣接する室内練習場で投手指名練習に参加した。今年初の1軍キャンプに抜てきされた期待の剛腕は19日・ヤクルト戦(甲子園)でプロ初登板初先発初勝利を狙う。同学年で1軍デビューしているオリックス・宮城、ヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木朗らに続く意気込みだ。

 梅雨のジメッとした空気を爽やかな汗で吹き飛ばした。1軍に初合流した西純は遠縁にあたる西勇とのキャッチボールを終えると、ブルペンへ。プロ初登板初先発となる19日・ヤクルト戦へ仕上がりは順調だ。「初めての1軍での登板なので緊張はすると思いますが、しっかり自分の投球ができるように頑張ります」。高校時代に沸かせた聖地デビューに剛腕は武者震いした。

 同学年のオリックス・宮城、ヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木朗は先に1軍デビュー。「テレビで見ていてすごく刺激になっているので、次は自分の番という気持ちが強い」。特に高校時代は同僚の及川と共に「ビッグ4」と称された奥川と佐々木朗は16日に先発したばかり。世代トップへ、好敵手の存在が闘争心をかき立てる。

 2年目の今季は初めて1軍キャンプに抜てきされ、3月中旬まで先発ローテを争った。開幕こそ2軍で迎えたが、ウエスタンでは6試合に先発し、2勝1敗、防御率3・44。「昨年までは五回までに交代することが多かったのですが、今年は六回、七回と投げることができている」。制球力、ゲームメーク力を高め、1軍昇格の機会をうかがってきた。

 春季キャンプで対外試合の開幕投手に指名した矢野監督の期待も大きい。「初めての登板は緊張して当たり前やし」と背中を押し、「どれだけバッターに向かって行けるか、そういうところは見せてほしい」と若さあふれる投球を期待した。

 チームは前カードの巨人3連戦(東京ドーム)に勝ち越し、貯金は今季最多タイ16となった。過去セ・リーグ優勝チームの交流戦前の貯金数と比べても最多で、“Vライン超え”での交流戦が現実味を帯びてきている。チームの勢いを加速させるべく、若き剛腕もツバメ狩りへ意気込む。

 「打線がいいチームですし、能力が高い選手が多い印象です。青木さん、村上さんの左バッターに注意して投げなければと思います」。阪神の高卒投手の初登板初先発初勝利となれば、2リーグ分立後では12年の岩本輝以来3人目。記念星をつかみ、独走態勢を築き上げる。

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