阪神・佐藤輝 4番合格!矢野監督「“テルが4番でいいんじゃないかな”って」

黙々と打撃練習に励む佐藤輝 
打撃練習する佐藤輝(撮影・山口登)
練習中、笑顔を見せる佐藤輝(撮影・山口登)
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 有観客再開となるはずだった中日戦(甲子園)が天候不良により中止となった12日、阪神の矢野燿大監督(52)がドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=の4番での働きに合格点を与えた。背中の張りで2軍調整中の大山に代わり、ここまで5試合で4番に座り、打率・333、2本塁打、8打点と上々の成績。仕切り直しとなる13日の試合でも、ファンの前で躍動してみせる。

 昼過ぎから小雨がぱらつき始めた甲子園。雨量はそれほどでもなかったが、内野に敷かれたシート上は時間の経過とともに水浸しとなっていった。

 16時40分。天候不良により、今季4度目となる中止が決定。矢野監督は、3点差を追いつき同点に持ち込んだ前夜の試合を持ち出しながら、「ウチの方がいい流れであったからね。もちろんやりたかったというのはあるけど…まあ青柳には勝たれへんわな」。登板日が雨にたたられることが多いことで知られる“雨柳”をいじりながら笑ってみせた。

 チームは開幕から4番に座ってきた大山を背中の張りで欠いた後も、2勝1敗1分け。首位快走の勢いが失速していない要因のひとつが、大山に代わって「4番・三塁」を務める佐藤輝の活躍だ。

 大山が休養日に充てた2日の広島戦を含めて、4番を務めた5試合で18打数6安打、打率・333、2本塁打、8打点。7日のDeNA戦ではドラフト制後の新人最速2桁弾となる10号を放つなど、「4番打者」の重圧もなんのその。15試合連続出塁中と、勢いが陰ることはない。

 当初は佐藤輝の4番を「体験入部みたいなもん」と話していた矢野監督。「1年目で真の4番というふうになるには経験も浅いし、乗り越えていかないといけないものがある」と話す一方で、「今のメンバーを見ていく中で“テルが4番でいいんじゃないかな”っていうものをしっかり見せてくれている」とここまでの働きに合格点を与えた。

 13日の中日戦は仕切り直しで甲子園の有観客開催が再開される。実はここまで雨天などによる中止翌日の佐藤輝は、3試合で12打数4安打、打率・333、2本塁打、8打点。広島の森下から4号2ラン、そして甲子園で8号満塁弾を放ったのも中止翌日だ。

 初の4番に座り、その満弾が飛び出した2日の広島戦は甲子園が無観客での開催だった。「見に来て良かったと思ってもらえるようなプレーを見せたい」と誓うゴールデンルーキー。チームとしても雨天中止翌戦はここまで3戦3勝。ファンが待ち望む豪快な一発を放ち、4番としてチームを勝利に導く。

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