【岡田彰布氏の眼】阪神・青柳はうまく風を利用したが…7回は投げてほしかった

 「ヤクルト5-9阪神」(27日、神宮球場)

 先発の阪神・青柳は、うまく神宮の風を“利用”していたと思う。この日はバックネット裏からセンターに向かって吹いており、マウンドからはアゲンストになる。うまく風にぶつけることで変化球、特にスライダーが普段以上の曲がり幅になる。

 これを要所で右打者の外角にうまく投げ込めていたと思う。ヤクルト打線は野手8人中、右が5人並んだ先発オーダーだった。インサイドを攻められた上で、あのボールを捉えるのは非常に難しい。だからこそ、最低でも7回は投げてほしかった。

 初回に4点を先制してもらい、三回の2点でゲームの流れはある程度、決まった。「5回を投げきれば勝利投手」という意識ではなく、こういうゲームこそ、長いイニングを投げなければならない。

 結果的に展開がややもつれたことで、勝ちパターンの岩貞を開幕戦から連投させてしまった。勝ちゲームだからこそ、ベンチはこういう起用をする。まだ開幕直後でブルペン陣も元気だからいいが、シーズンが進んでいけば徐々に疲労が蓄積されていくだろう。

 開幕を任された藤浪、2戦目の青柳は、6連戦で見れば4戦目、5戦目になるピッチャー。ここで先発が6回を持たずに降りてしまうと、リリーフ陣の負担は非常に大きくなってしまう。

 2、3点差内の競ったゲームであれば仕方ないが、この日は序盤で打線が6点を援護してくれた試合。長いイニングを投げるという部分を、次回登板への課題としてほしい。

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