阪神・藤浪 初回からフルスロットル「いけるところまでいく」硬い神宮マウンド予行演習

 神宮マウンドでの最終調整を終え、充実の表情をみせる藤浪
 ノックを受け笑顔を見せる藤浪
 笑顔でキャッチボールする藤浪
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 初の開幕投手を務める阪神・藤浪晋太郎投手(26)が25日、ナイター練習後の神宮球場を独り占めにした。今季から粘土質で硬く改良されたマウンドの感触を確かめるため、開幕前夜では異例の投球練習を敢行。「硬っ、めっちゃ硬いな!」。ワインドアップ、セットポジション、変化球に感想も添えながら、計31球を投げた。

 不安要素を全て取り除いた。アップ前からマウンドを入念にチェック。状況設定したケースノックに参加し、実際にマウンドから投げ、ゴロの転がりを確認した。もともとマウンドは土の硬さより傾斜を重視。通算14試合6勝6敗、防御率2・50と相性は悪くない決戦の地で、絶好の予行演習となったはずだ。

 今春はオープン戦3試合で防御率2・77と安定感を示した。ヤクルトは打撃マシンの球速を150キロに設定。対策を進めているが、「それぐらいの対策はしてくるでしょう。別に気にしてはいない」と冷静に受け流した。

 コロナ禍の9回打ち切りルールも追い風に変える。「もちろん完投は目指したい」と力を込めつつ、「いけるところまでいける気持ちで、出し惜しみするというよりはどんどんボールを使って」。ペース配分するのではなく、初回からフルスロットルで臨む。

 藤浪は「緊張感はありますね。当日はもっと緊張するでしょうし」と武者震いした。大役に抜てきした矢野監督は「晋太郎自身勝ちにこだわるというところまで来た」と期待。高揚感を力に変え、開幕星をつかみ取る。

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