阪神・及川、巨人相手に4回1安打無失点「今後につながる」
「オープン戦、阪神-巨人」(14日、甲子園球場)
1軍デビュー戦は最高の結果となった。阪神の先発・及川雅貴投手(19)は4回1安打無失点。梶谷、岡本、丸を完全に封じるなど、強力巨人打線に得点を与えなかった。
登板後には「1軍の登板を告げられてから毎日、毎日緊張していて、少し落ち着かない部分があったんですけど、投げ終えてすごいほっとしている」と安どの表情を浮かべた。
初回は上々の立ち上がりを見せる。先頭・若林を140キロ直球で右飛。続く北村は直球2球で追い込むと、最後も143キロ直球で右飛に仕留めた。梶谷にも真っすぐで勝負する。カウント1-1から初めてスライダーを投じたが、決め球は真っすぐ。捉えられたが、打球は左翼・陽川のグラブに収まった。
二回は巨人の主砲・岡本との対戦。少しギアを上げたのか、この日、最速タイとなる145キロ直球を2球続けて追い込んだ。カウント2-2からも145キロ直球で勝負。詰まらせて右飛に斬った。続く丸は1球で遊ゴロ。最後は中島を143キロ真っすぐで右飛に抑えた。
三回は1死から秋広に四球を与え、この日初めて走者を許す。それでも動じることなく、炭谷を中飛。秋広の二盗を長坂が阻止し、無失点で切り抜けた。
四回は得点圏に走者を背負う。先頭・若林に三塁線を破る二塁打を打たれると、北村は四球で無死一、二塁。ここで迎えるのは、強力クリーンアップ。それでも左腕は粘りの投球を見せた。梶谷を105キロカーブで遊飛。岡本を右飛に抑えると、最後は丸を左飛でピンチを脱した。
4回を53球で降板。最速は145キロだった。「向かっていく気持ちで投げたい」と意気込んでいたが、その言葉通り強力巨人打線に対して強気の投球を見せた。
4回無失点と上々の結果にも「ストレートが甘く入ったり、変化球でカウントが取れなかったり」と反省を忘れなかった。それでも矢野監督からは「ナイスピッチング」と声をかけられたという。
伝統の一戦で先発できたことは「いい経験にもなりますし、今後にもつながる」と前向きなコメント。「シーズンに入っても、少しでも多く1軍のマウンドに立って貢献していけたら」と力を込めた。
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