【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝は“対角線の配球”克服を

 「オープン戦、阪神6-4広島」(9日、甲子園球場)

 甲子園初打席でタイムリーを放った阪神のドラフト1位・佐藤輝(近大)だが、キャンプ中の練習試合から第1打席でヒットを打つ傾向がある。同時に2打席目から当たりが止まってしまうことも多い。

 公式戦までの課題の一つは、“対角線の配球”への対応。四回と七回の空振り三振は、いずれもまず内角を意識させられながら追い込まれた後、外角気味の落ちるボールを振らされたものだった。対角線を組み合わせた攻め方への克服が重要となる。

 一方、この日の広島バッテリーもそうだが、オープン戦では相手が得意な球と苦手な球を探りに来る。佐藤輝の初回のタイムリーは初球を外角から入り、最後は得意とする外寄りの甘いボールを捉えたもの。以降の打席は、まずインサイドを見せられて抑えられた。

 他球団の先乗りスコアラーもデータを集める時期。広島の鈴木誠は甘い球を平然と見逃していたが、シーズンを見越してのことだ。佐藤輝も左翼守備から相手の主力打者の反応やボールの見逃し方を見て学ぶことも重要。公式戦までの駆け引きも意識してほしい。

 まだプロ1年目。ここまで求めるのは厳しい部分もある。だが、持っている能力が高いからこそ期待したい。

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