【岡田彰布氏の眼】阪神は外国人野手を1枠にしてみてもいいのでは?
「オープン戦、ソフトバンク1-3阪神」(6日、ペイペイドーム)
阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が6日、ペイペイドームで行われたソフトバンク-阪神のオープン戦を視察。現状のチームバランスを考え、今後は外国人野手の起用を“1枠”とする必要性を指摘した。
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この日は先発オーダーにサンズ、マルテと2人の外国人を並べた。それぞれの状態を上げていくという目的もあるだろうが、一方で高山、糸井、陽川ら見極めなければいけない選手の出番が減る。開幕まで残り1カ月を切った今、外国人野手は“1枠”と考えて調整を進めた方がいいかもしれない。
やはりキャンプから状態を上げてきた選手は、ゲームで使わないと調子が落ちる。オープン戦中は「良かったら使う」が基本だ。サンズとマルテに関しては、首脳陣も力量を把握しているはず。ならば外国人野手の先発起用を1人に固定し、状態のいい日本選手をスタメンに置く方が開幕時のチーム力は上がるだろう。
またチーム編成の視点から言えば、外国人野手を2人使い、スアレス、エドワーズをブルペンに入れた場合、チェンやガンケルが先発するゲームでは誰か1人をベンチから外す必要がある。一方で外国人野手を1人にすれば、リリーフ2枚を固定し、先発で1枠と考えれば、試合ごとに陣容を変えることなく戦っていける。
そして先発の青柳は開幕ローテ候補の中で最も安定している。キャンプから順調に調整してきたし、四球から崩れる心配がなくなったことが大きなポイント。しっかりゲームを作ってくれると思う。