岡田彰布氏「大山は結果ではなく、4番としての姿を追い求めてほしい」

 阪神、オリックスで監督を歴任した岡田彰布氏(63)が、阪神の宜野座キャンプ第2クール初日を視察した。ルーキーの佐藤輝らが打撃練習に励む中で、着目したのが昨季28本塁打を放ち、中軸としての地位を確立した大山悠輔内野手。現在のスイングを分析しつつ、“4番としての姿勢”を追い求めてほしいと願った。

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 大山の打撃練習を見ていると、構えた際にバットのヘッドを投手側に入れることで、インサイドアウトの軌道を描こうとしているように見える。昨季終盤、アッパー気味に“かち上げる”ようなスイングで本塁打を量産した。

 そのイメージがありつつ内からバットを出せれば、左に大きいのも打てるし、タイミングがズレても右中間に運べる。ただ極端にヘッドを入れ過ぎると、低めのボールを打った打球がラインドライブになる。そこは気をつけないといけない。

 そして大山に追い求めてほしいのが「4番としての姿勢」-。野球を知らない人がパッと見て、この選手が阪神の4番なんだということが分かる打者になってほしい。

 例えばフリー打撃で、何球かは狙ってレフトスタンドに放り込んでみるとか。シーズン中、4番として何打席かは間違いなく本塁打を狙わないといけない状況が出てくる。そのための準備も必要だし、そんな練習は4番にしかできない。実績を残した選手でなければ「何をやっているの?」となる。

 去年の活躍で周囲は4番として大きな期待を寄せているだろう。それは開幕スタメンを争った1年前のキャンプ時とは明らかに立場が違う。もっと余裕を持って取り組めばいいし、たとえ実戦で三振したとしても4番打者というスイングを見せれば何ら問題はない。

 前クールの紅白戦ではどこか結果を意識したようなスイングに映った。今の時期、三振しようがヒットを打とうが気にしなくていい。大山に期待したいのは結果よりも、4番らしい姿-。それをこのキャンプで見せてくれれば、「一皮むけたな」と思える要因にもなるだろう。

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