阪神・チェン タテジマ初ブルペン貫禄の25球 矢野監督「さすが」

 ブルペンで投球練習するチェン
 キャッチボールするチェン
 練習中、笑顔を見せるチェン
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 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 阪神に新加入したチェン・ウェイン投手(35)=前ロッテ=が3日、虎入り後初のブルペン投球を行った。わずか25球の投球ながら、見守った矢野監督は「さすがやね」と感心。ほぼ日本語での会話もOKな日米通算95勝左腕。高橋らチームの若手投手に技術、経験を惜しみなく伝えていくことを約束した。

 タテジマ初投球で貫禄を示した。チェンが投じたのはすべて直球。本人は「50~60%の力の入れ具合」と明かしたが、糸を引くようなキレのある球が、小気味いい音とともにミットへと収まる。

 「アメリカで学んだことは球数を多く投げるのではなく効率よく少ない球数で、ちゃんと体のバランスなどを100%に保てるようにということ」。今年に入って初めてのブルペンはその言葉通り、25球で終わった。

 来日したのは1月14日。その翌日から始まった2週間の自宅待機期間を終え、通常の調整を開始したのは同29日だった。

 それからわずか6日目のブルペンで、球数も少ない。それでも矢野監督は確かな手応えを得た。「さすがやね。ミスの幅も狭く、その確率も少ない。再現性も高いし。ああいうボールを見られて頼もしいのと、隔離とかもあったので安心もした」と目を細める。

 先発としてはもちろん、若手投手の多いチームへの好影響も指揮官は期待する。「選手が見て学べるところもあると思う」。すでに同じ左腕の高橋が弟子入りを志願しているが、チェン自身も「何でも聞いてくれるのは歓迎です。役に立てるのであれば何でもしたい」と意欲を見せた。

 この日行われたインタビューは日本語の質問に、通訳を介さず中国語で答えるという形で行われた。つまり聞き取りは完璧。話す方もファンへのメッセージを「コロナの影響もあるのでみんな無事で、また球場に来てもらえるように。応援よろしくお願いします」とすべて日本語で話したように、意思疎通にほぼ支障はない。

 『日米通算95勝』の技術と経験を、争奪戦の上に手に入れた矢野阪神。そこには勝ち星だけではなく、計り知れない効果がありそうだ。

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