金本氏 阪神・高山よ、脳の整理で崖っぷち打開や!期待の虎戦士にエール

 18年シーズンまで監督を務めたデイリースポーツ評論家の金本知憲氏(52)が、キャンプを前に阪神・高山俊外野手(27)にエールを送った。近年は思うような成績を残せていない中、打撃面における「頭の整理」の重要性を説き、現状打破への飛躍を要望。

 いよいよ沖縄での先乗り合同自主トレも始まり、キャンプも迫ってきた。期待をかける選手はたくさんいるが、今回は高山について触れたいと思う。

 まず、今年で6年目ということに加えて、外野のポジションを見た時には近本がいて、外国人選手がいて、ドラフト1位で佐藤輝も加入した。そういった現状と、近年の成績も含めると、本当に土俵際になってきたなという印象だ。

 高山で言うと、とにかくバッティングだが、思うような成績を残せていないのは、試行錯誤しすぎているのではないのかなと個人的に思っている。バッティングについて考えたり、迷ったりするのはいいことで、そういう時期があって選手は成長するわけだが、その中で、自分はこうやっていくんだというものがまだ決まっておらず、固めきれていないまま試行錯誤を続けている感じを受ける。

 バッティングというものは、振る力がどうとかという以前に、タイミング、リズム、スイングするバランスという、この3つが整わないとダメ。この感覚を、高山は自分で見つけるしかない。私も現役時代を振り返ると、36歳までずっと迷いっぱなしではあったが、その中で「これ」というものを見つけられたので。

 その感覚を、頭で見つけるのか振り込んで見つけるのかはその人次第だが、高山に関しては、脳の方から整理していったらいいのではと思う。振る力は付いているし、やみくもに振る時期は、もう終わっている。

 脳の整理というのがどういうことかと言うと、自分の感覚とかイメージ、こうやってとらえる、こうやってスイングするというイメージを、いろいろと脳で考えないといけないということ。言い換えると、脳みそで汗をかかないといけないということで、これを高山にやってもらいたい。

 本当に素材がいいだけに、現状を思うと一番もったいないなと感じる選手で、親心みたいなものがあるのも事実。チャンスは必ずどこかであると思うので、そこで結果を残していくしかない。生え抜きでもあるし、チームとしても出てきてほしい存在であるのは間違いない。崖っぷちと言える状況だが、そこからはい上がってもらいたい。

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