阪神、アルカンタラ獲得 韓国最多勝右腕加入で最強先発陣完成や!
阪神は23日、前韓国・斗山のラウル・アルカンタラ投手(28)と契約したことを発表した。年俸は推定200万ドル(約2億1000万円)で、2年契約とみられる。背番号は伝説の助っ人・バースと同じ「44」となった。今季は韓国リーグで20勝を挙げて最多勝に輝いた右腕の加入で、12球団トップクラスの強力先発陣が完成した。(金額は推定)
16年ぶりの優勝に欠かせないピースが、また一枚加わった。今オフ2人目の外国人補強は、チェンに続いて先発投手。韓国20勝右腕のアルカンタラが、タテジマに袖を通す。
球団を通して「阪神タイガースでプレーする機会をいただいたことに感謝したいですし、素晴らしいチームの一員となることを誇りに思います。非常に興奮しています。勝利に貢献できるように、常に全力でプレーすることをファンのみなさんに約束します」とコメント。球団は期待を込め、1985年の日本一に貢献したバースと同じ背番号「44」を託した。
ドミニカ共和国出身の右腕は、09年にレッドソックスへ入団。メジャーでは通算13試合の登板で2勝5敗だったが、19年に韓国プロ野球へ移籍し、才能が開花した。19年はKTで11勝11敗。今季は斗山で20勝2敗。193センチの長身から投げ下ろす平均150キロ超の直球を軸にした投球で、198回2/3を投げて30四球と制球力も高い。
谷本球団本部長は10日に「米国にいる時から注目している。(韓国プロ野球が)打高投低と言われる中、あれだけの成績を残しているので」と、高い評価を口にしていた。
22日に契約を発表したチェンと、アルカンタラの加入が決まり、阪神の先発は12球団屈指の布陣と言える。来季の先発ローテは、今季の開幕投手でチームトップタイ11勝の西勇、同11勝の秋山、2年連続で規定投球回に到達した青柳、左腕・高橋までの4人は当確となっている。
阪神は今季の先発防御率が、巨人に次いでリーグ2位の3・38。好成績へ導いた4本柱に、左右2枚の助っ人が加わることでさらに厚みが増す。
他にも先発ローテ候補には、先発復帰を目指す藤浪や、ドラフト2位・伊藤将(JR東日本)らの名前が挙がる。今秋フェニックス・リーグでは馬場、小野、斎藤、西純らも経験を積んだ。競争を勝ち抜いた投手がローテをつかめば、さらにレベルアップが見込める。05年以来のリーグ優勝へ-。現時点で先発陣に死角は見当たらない。
関連ニュース



