阪神・糸原健斗内野手（２８）は１８日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、５００万減の５５００万円で更改した。（金額は推定）

　言葉の端々に決意がにじみ出る。プロ５年目で初のダウンとなった更改後の会見。「来年はもう死に物狂いで泥んこになって…僕はそういうプレースタイルなんで」。糸原が力強くうなずいた。

　今季は７月下旬に右手有鉤（ゆうこう）骨を骨折し、１８年開幕戦から続けてきた連続試合出場が３１２でストップ。９月にはコロナ感染での離脱もあり、１軍出場は６３試合にとどまった。それだけに「自分にとっても、チームにとっても、巨人に結構なゲーム差をつけられて悔しいシーズンだった」と振り返る。

　引き続き求めるのはしぶとい打撃だ。「より一層、相手に嫌がられるバッターになりたい。全員が４番バッターでも勝てないので」。描くのはソフトバンクの中村晃。「粘れますし、フォアボールも取れる」。その先に今季は・３５７だった出塁率の４割超えという具体的な目標も掲げた。

　「来年は絶対、チーム一丸となっての優勝しかない。１４３試合、しっかりチームの優勝に貢献できるように頑張ります」。“名誉キャプテン”は力強く宣言した。