藤川球児氏が断言!阪神の黄金期近い「3年後に本当に強いチームに」

 今季限りで現役を引退した前阪神の藤川球児氏(40)が14日、デイリースポーツ制定「2020年猛虎感動大賞・特別功労賞」を受賞した。神戸市内のデイリースポーツ本社での表彰後、来季以降のチームについて「3年後に本当に強いチームになる」などと黄金期が近いことを断言。大山、近本らが円熟期を迎える2023年を見据えた。

 引退してからの日々の生活を柔和な表情で語っていた藤川氏の表情が一変した。話題が来季以降の阪神へ移った時だ。真剣なまなざしとともに“OB”としてチームの近未来について語り始めた。

 「3年ぐらいかけた方がいいんじゃないですか。それぐらいかけて矢野監督がもう一回作り直して。選手の年齢を見たら分かるでしょ。大山、近本あたりが2年ぐらいかけて主力になっていって。そこに高山らが遅れていた分を取り戻して、藤浪も失った分が帰ってきてっていうのに、2年ぐらいかかるから。だから3年後。そういう目でも見るべきですよ」

 キャプテンに指名された大山、そして選手会長となった近本が安定した成績を残し、円熟期を迎える頃に阪神が“黄金期”を迎えると球児氏は予想する。

 「もちろん来年勝つかもしれないし、勝っていいんですよ。でもチーム編成としては3年後ですよ。優勝して日本一になるんだったら大山とか近本とか、あのへんの世代が2年間ぐらいは同じような成績を挙げた上で、そこに日本人のFAなんかを絡めて本当に“強いチーム”になるんじゃないですか」

 優勝するために必要なものは?そんな問い掛けにも「時間です」と即答した。

 「成長する時間に今やっとなったんですよ。自分らがいなくなったから。チームを編成する時に、必ず編成し直す時期っていうのがあって、今やっとその時期になった。アメリカでは普通です、それが。高額なベテランを移籍させたりして年齢を若くして、2、3年後を見据えるという、その最初じゃないですか来年が」

 球児氏、能見、福留と投打の“柱”が今季で抜けた。外国人助っ人に頼れば来季も上位争い、そして優勝が狙えるかもしれない。それでも球児氏が見据えるのは真の強さをまとったチームの姿だ。

 「近本、大山だけじゃなく、木浪とか、あのへんも出てくるから。そこが主力になって、そこに合わせて足りない部分を補強する。野村さんが土台を作って、星野さんになった時と一緒だと思う」

 では黄金期を迎える、その近未来に球児氏は指導者として帰ってくるのだろうか。

 「それはその話が出たら話しましょう。今はゼロベースですよ。はっきり言わせてもらいます。自分の人生の方が大事ですから。なるか分からないものに期待してどうするんですか。そんなものに恋はしないです」

 そう笑いながら答えたのだった。

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