阪神・岩田が減額制限超え50%ダウンの1860万円「チャンスつかみきれなかった」
阪神・岩田稔投手(37)が9日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限25%を超える1940万減の1860万円でサインした。(金額は推定)
「チャンスがなかなかまわってこなかったというか、そこでつかみきれなかった。そういうシーズンだった。来年はしっかり頑張ってやり返したい。しっかり巻き返して1年間完走したいと思う」
プロ15年目の今季は9月下旬からローテに加わり、10月1日・中日戦(甲子園)で通算60勝をマーク。5試合に先発し、1勝2敗、防御率6・35だった。
コロナ禍の中、1型糖尿病を患う左腕にとって我慢のシーズン。「基礎疾患持っている人間は重症化しやすいと聞いていたので気にしながら生活を送っていました。人混みに行かないように、自分の中で徹底していた」と振り返る。
今オフは年明け恒例のアメリカ自主トレも断念。国内で自転車BMXトレを計画中だ。
「自分で自分を追い込んでいこうと思う。誰もやらない練習をやったり、野球以外のことで刺激をもらえるのですごくプラス」
今季限りで能見、藤川が退団し、来季は球団生え抜き最年長となる。先発ローテ争いは激しいが「自分がしっかり成績を残せばいいだけの話。そういう姿を後輩は見ている。背中で見せていけるような先輩になっていかないといけないと思う」と自覚をにじませた。