阪神・藤浪 変化球磨く!矢野監督に呼応、来季先発「やりたい」今季中継ぎで直球収穫

 投内連係でグラブトスをする藤浪
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 「阪神秋季練習」(24日、甲子園球場)

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が24日、来季の先発再転向に強い決意を示した。矢野監督は既に先発起用の方針を明かしているが、右腕も「個人的には先発でやりたい」と呼応した。カギに挙げたのは変化球の精度、制球の向上。実に692日ぶりとなった勝利、リリーフの経験を契機に、再びエース道を歩む覚悟だ。

 今シーズンを振り返った藤浪は「うーん」と考え込んで口を開いた。24試合の登板で1勝6敗、7ホールド。防御率4・01の成績に満足感はない。一方で来季に手応えを見い出した1年でもあった。光と影を知った2020年。ただ、進む道が定まったのは確かだ。

 「いいシーズンだったとは、言いがたいですけどね。数字的には全然物足りないですし、反省点が多い。でも、来年につながってくるかなとは思います」

 激動の1年だった。開幕ローテ入りを狙う中で、新型コロナウイルスに感染。軽度の右胸筋挫傷などでも出遅れた。それでも結果を残して7月23日に昇格。8月21日のヤクルト戦(神宮)で692日ぶりの勝利を手にした。だが、以降はなかなか勝ちに恵まれず、2軍再降格も経験した。

 それでも9月25日、チーム内にコロナ感染者が出た影響で1、2軍計19人の大量入れ替えが行われた。不測の事態にリリーフとして緊急昇格。この配置転換が転機にもなった。同月29日の中日戦(甲子園)。1回無失点で終え、プロ初ホールド。仲間の勝利を背負う稼業に責任が増した。

 10月19日のヤクルト戦(甲子園)では自己最速を更新し、球団史上最速の162キロを計測。終盤、先発に再転向すると11月11日のDeNA戦(甲子園)で5回無失点。中継ぎで最速を更新する一方、先発では変化球を多く試した。矢野監督も来季に向けて「縦スラを磨いた方がいい」と持論を展開。藤浪も変化球の重要性を感じている。

 「今年は変化球が制球しきれていない部分が多かった。真っすぐ一本では厳しい時代。真っすぐが速ければいい時代は、もう終わったと思っているので」

 元々、カットボール、スライダーは決め球だった。「斜めに曲がっているくらいが、自分は一番調子のいい時。そこは自分もそういう考えです」。尊敬するダルビッシュの投球も手本になる。リリーフで得た直球の収穫に終盤、変化球に感じた手応えをプラスさせる作業。さらなる進化を遂げ、真価を証明する。

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