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【阪神新人紹介】ドラフト5位・村上頌樹【1】

 10月のドラフト会議で阪神から指名を受けた9選手の連載をお届けする。第5回はドラフト5位・村上頌樹(22)=東洋大。プロへの扉を開くまでの道のりを振り返る。

  ◇  ◇

 村上を語る上で絶対に欠かせないのが2016年のセンバツ-。智弁学園のエースとして出場し、同校初の甲子園制覇へと導いた。女房役として欠かせない存在だったのがバッテリーを組んだ岡沢智基捕手(現大商大)。2人は巨人・岡本が最上級生の代に出場した夏の甲子園で、1年生ながらベンチ入りを果たした。

 「自分と村上は1年生の時からベンチ入りさせてもらって。寮でもずっと一緒にいました」と岡沢。3年間、女房役を務めたからこそプライベートもよく知る。「グラウンドでは野球に対して真面目なんですけど、私生活はヘラヘラしてる。ずっとじゃがりこを食べてました」

 それでも投手・村上は「今まで受けてきた投手の中で一番すごい」と称賛する。高松商と戦ったセンバツ決勝。村上は延長11回を投げ切り、自らサヨナラ打を放って紫紺の大旗を手にした。ただその道のりには大きな挫折があった。

 センバツ出場の重要な参考資料となる2年秋の近畿大会。準々決勝で大阪桐蔭に4-9で敗れた。一時はコールド負けするまで点差が開く中、ぼうぜん自失のまま最後までマウンドに立ち続けた。

 「大阪桐蔭にメッタ打ちを食らって。そこで自分もダメだなと思って、一から考え直しました」と村上。これでもかと打ち込まれ、今までの自信も粉砕された一戦だった。

 そこからエリート街道を順調に歩んできた右腕が、私生活から変わった。野球と実直に向き合うようになった。磨いたのはストレート。今では「自信がある」と胸を張る。直球の最速は149キロながら、回転数は大学ナンバーワンと言われるまでに成長した。

 岡沢も村上の直球に太鼓判を押す。「受けてて他のピッチャーとは違いますよね。ピッチャーにとって回転数って特に大事になってくると思う。高校生の時、そんなにスピードがなくても抑えられていたのは回転数のおかげだと思います」。

 悔しさがプロで通用する真っすぐを生み出した。そしてまた大学でも壁にぶち当たる。その時も村上を支えたのがかつての女房役・岡沢だった。

 ☆アラカルト

 生まれ 1998年6月25日。兵庫県南あわじ市出身。22歳。174センチ、75キロ。右投げ左打ち。

 球歴 兄の影響で年長からキャッチボールを始めた。小学1年からは賀集少年野球クラブ、南淡中ではアイランドホークスに所属。智弁学園では1年夏からベンチ入り。高3のセンバツで優勝した。東洋大でも1年からベンチ入り。同年春のリーグ戦で新人賞を獲得。3年春のリーグ戦では6勝をマークし、MVPも獲得した。

 憧れの選手 藤川球児

 趣味 音楽鑑賞。好きな歌手はGReeeeNと日向坂46。試合前にはGReeeeNの「ビリーヴ」を聴いて集中する。

 好きな球団 阪神タイガース。「地元が淡路島ということもあって、物心がついた頃には阪神ファンになってましたね」と父・恵一さんは話す。

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