阪神・大山 サヨナラ27号!19試合ぶり一発 残り4試合、逆転キングへ岡本と2差

 9回、サヨナラソロを放つ大山
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 「阪神3-2ヤクルト」(4日、甲子園球場)

 一直線に伸びていった。阪神・大山悠輔内野手(25)が同点の九回1死から、左中間に自身2度目のサヨナラ本塁打となる27号ソロ。19試合ぶりの一発で、トップを走る巨人・岡本に2差に迫った。残り4試合。86年のバース以来、球団34年ぶりの本塁打キングへ突き進め。

 一瞬の静寂の後、歓喜と熱気が球場を揺らす。物静かな大山も感情を爆発させた。一進一退の一戦にピリオドを打った劇的なサヨナラ弾。仲間の待つ本塁へ飛び込むと両拳を突き上げた。猛虎の4番が主役の座をかっさらう一撃をたたき込んだ。

 無我夢中だった。2-2で迎えた土壇場の九回1死。カウント2-2から梅野が投じた低めの直球を無心で振り抜いた。「入ってくれ」。勝利への執念を乗せた打球は失速することなく、そのまま左中間席へ消えた。

 「(サヨナラ弾は)どこで打ってもうれしいですけど、何よりチームに勝ちがついたというのが一番うれしい。そういった打点を増やしていきたいというのはずっと思っていたので」

 19年8月10日の広島戦(京セラ)以来、自身2本目となるサヨナラ本塁打。甲子園では初のサヨナラ弾だ。19試合ぶりの27号アーチで、本塁打王争いのトップを走る巨人・岡本に2本差に迫った。

 阪神選手の本塁打王は、1986年のバースが最後。33年間、誰も達成できていない。「この広い甲子園でホームラン王争いをしているというね。プライド。そういうのも持ち合わせていると思うし」と矢野監督。主砲の一発に賛辞を贈り、タイトル獲得に期待を寄せた。

 1打点を加えて83打点とし、打点王争いにも食らいつく。積み重ねてきた強いこだわりを示す殊勲打。「全ての投手が投げている時に援護しないといけないというのはあるんですけど。晋太郎(藤浪)が投げている間に打つことができなかったというのは悔しい」。サヨナラ打の喜びよりも、粘り強く投げ抜いた同級生を支えられなかったことを反省する。

 劇的勝利で今シーズンの勝ち越しが決定。5日のヤクルト戦(甲子園)に勝利すれば、2年連続のAクラスが確定する。「本当に残り試合も少ないので、チーム一丸となって頑張っていきたい」。4番に座る背番号3が大きく、頼もしく猛虎をけん引する。

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