【岡義朗氏の眼】阪神・矢野監督が示した送りバントの重要性
「DeNA6-5阪神」(1日、横浜スタジアム)
バントは、監督にとって欠かせない作戦であり、選手たちもその重要性を再認識する必要がある。先発の阪神・高橋が三回と五回に送りバントを失敗し、それぞれ直後の投球で失点を許した。この日のようなシーソーゲームは特にそうだが、大事なのは“試合の流れ”だ。
矢野監督の“意図”を感じたのは、2点をリードされて迎えた七回無死二塁。代打の選択肢もあった中、あえて坂本に送りバントをさせた。結果的に一塁への犠打を成功させて、この回の4得点につなげた。
確実に走者を送れば、攻撃に勢いを呼び、試合を有利に展開することができる。2点差ながら、坂本に命じたバントの作戦は、攻撃の流れを呼び込める犠打の重要性を選手に示したいからだったのではないか。
リーグ優勝した巨人は4番のバントから攻撃のリズムを作った試合がある。犠打は避けて通れない作戦だ。その重要性を学び取ることが来季への課題のひとつといえるだろう。
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