阪神・矢野監督、くじ取り損なって当たり引く 近大・佐藤に「大山とホームラン王争いを」

4球団が競合した近大・佐藤を引き当て、ガッツポーズをする阪神・矢野監督(左から2人目。左端はオリックス・福良GM、右から巨人・原監督、ソフトバンク・工藤監督)=(C)NPB/BBM2020
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 「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)

 今ドラフト最注目選手の近大・佐藤輝明内野手(21)が4球団から1位指名を受けた。既に指名を公表していた巨人、オリックス、ソフトバンクそして明言を避けていた阪神が指名。右腕で矢野監督がくじで引き当てた。

 矢野監督は開口一番「いやあ、よかったですね。嬉しいです」と笑顔を見せた。くじを引く瞬間を「はじめに手を入れて違うのを触ったような気がしたけど、取れなかったから次のを取って。でも、直感っていうか当たってくれというのはずっと思ってんだけど」と振り返った。

 4人の中で最後に封を開けた。周囲が当たった気配のない中、少し遅れてガッツポーズを披露した。「もう手が震えて。ほんまにうまく取れなくて最後になっただけで。でも、周りの状況も全然見えていなかったんで。外れたっていうのも周りのリアクションでは分からなかった」と状況を説明した。

 佐藤の印象については「浜風にも負けないホームランを打てるっていうのが大きな魅力だし。それに付け加えて、身体能力も高いんでね。うちのチームにぴったりな選手ですごく魅力を感じています」と高い評価と期待を口にし、「阪神の中心選手っていうのはもう当たり前やし、タイガースも大山がホームラン王争いをするところまで今年来てくれているし。そういうところで言うと、球団内でホームラン王争いをしてもらって。その先は日本を代表するバッターになっていってくれる素材の選手だと思うんで。その未来像を考えるとやっぱりワクワクするね」と話した。

 テレビカメラ越しに佐藤へのメッセージを求められると「佐藤君、うちが交渉権を得ました。佐藤君のバットで、守備で、走塁で、タイガースファンに大きな夢を。そして、子どもたちにも夢を与えてもらえるようなスケールの大きい選手になってもらえるという期待をタイガースもしています。早く会いに行きたいです」と目を輝かせて訴えかけていた。

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