阪神・高橋が振り返る“巨人から14K”の秘けつ カーブと「6割くらい」の直球
「阪神6-1巨人」(5日、甲子園球場)
阪神の先発・高橋遥人がプロ初完投勝利で今季4勝目を飾った。巨人打線から緩急を駆使して14奪三振の快投。試合後は、自身のピッチングを振り返った。
まずは「いつも持っている以上のものを出してくれるように、リードしてもらっている」と捕手陣と、さらにスコアラーに対しても感謝の言葉を発した高橋。九回に打順が回った際は福原コーチから「打席、頑張ってこいよ」と送り出された。別に志願したわけではないといい、「言われるがままです。すみません」と笑った。
この試合では球速の遅いカーブを用いて投球の幅を広げた。「カーブがむちゃくちゃ…よかったかは分からないですけど、投げたらストライクが入る感じだった」と手応えをつかんだ様子で、「昨年から練習してきて、こうやって1試合でもカーブで試合を作れたか分からないですけど、試合を組み立てるパターンに入ってきたっていうのは、すごくうれしいです。練習してきてよかったなと思いますし、教えてくれた人に感謝です」と語った。
そしてもう1つ、直球にも球速差をつけていた。高橋は「うーん。いろいろあって、きょうはあれでいきました」と独特な言い回しで、自分の投球を解説。「真っすぐをよく見せるための真っすぐです」と位置づける“抜いたストレート”について、「マジ7、8割ではないです。6割くらいです。10キロ近くは違うと思うので。奇跡です!」と振り返った。