【中田良弘氏の眼】阪神、ミスが多い限り優勝は見えてこない
「阪神0-9中日」(30日、甲子園球場)
結果を見れば5四球という阪神・青柳の乱れが響いた形だが、触れざるを得ないのは守備面のミスとなる。若い小幡を責めるのも酷な部分はあるが、初回無死一塁から京田の正面のゴロをトンネルした失策は非常に痛かった。
タイミング的に併殺を取れていたのではと思うが、2死無走者になるところが無死一、三塁では大きな違いがある。青柳もスライダーの制球が良くなく、本調子ではなかったが、初回の守備のミスもリズムを乱した要因となったのではないか。
サンズの失策も失点につながったが、この日の大野雄のような好投手が相手となれば、そこまで大量得点は望めないもの。その中で勝ちきるには、1点でも先に奪って主導権を握ることが大切で、そのためにもいかにミスを減らしていくかが大事なことになる。
阪神は12球団ワーストの62失策。守備は昨年から課題だった。若手も成長してきているが、ここが改善されない限り優勝というのは見えてこないのではないか。改めて守備の重要性がクローズアップされる一戦となった。
関連ニュース





