阪神・矢野監督 虎党にざんげ…東京ドーム8戦全敗 飛車角落ち巨人にも勝てず

 「巨人7-6阪神」(16日、東京ドーム)

 終盤の追い上げに意地を見たが、結果として宿敵の軍門に下った事実は変わらない。阪神は坂本&岡本が欠場した飛車角落ちの巨人にも勝てず…。これで東京ドームでは開幕から8戦全敗。巨人との差は今季最大の11・5に広がり、13年連続でカード勝ち越しが消えた。

 前夜は接戦での勝負強さを見せられ、この日は層の厚さを痛感させられた。巨人は主将・坂本、4番・岡本が先発から外れた。中盤以降は吉川尚、亀井、丸、大城と主力が次々に交代。それでも勝てない。優勝マジック点灯を許した翌日。屈辱的な返り討ちにあった。

 東京ドームでの開幕からの8連敗は12年以来8年ぶり。巨人の本拠地では、1963年に後楽園で開幕から9戦9敗を喫して以来の大型連敗となった。矢野監督はファンの期待に背いたことをざんげした。

 「こうなって阪神ファンの皆さんには腹立たしい思いをさせていると思う。それは重々承知している」

 終盤に7点差から1点差に追い上げる粘りを見せたが、勝たなければ意味がない。指揮官は何よりも敗れた事実を重く受け止めた。

 「それ(終盤の攻撃)以前の昨日、今日とやっぱり球際という部分はうちの課題かな。俺はそういうところにジャイアンツとの差を感じている」

 勝負所で踏ん張る投手。チャンスで執念を見せる打者。巨人はスタメンが変わっても、試合運びは変わらなかった。

 岡本の代役で7番・三塁で今季初先発した田中俊には、今季初安打となるソロを含む3安打を浴びた。同じく今季初先発の立岡にも、今季初安打を含む2安打4打点を許した。

 対して阪神はエース格の青柳が、がむしゃらな控え選手にのまれた。矢野監督は「一番大事な打者に向かっていくというところが、あまり感じられなかった」。苦手な左打者を9人並べられて崩れたことよりも、気迫が伝わってこない投球を悔やんだ。

 打線も田口に七回まで1安打投球を許した。選手は諦めていないはずだが、淡泊に見える攻撃を繰り返した。

 今季の巨人戦は3勝12敗。9試合を残して、今季の巨人戦勝ち越しが消滅した。08年から13年連続で勝ち越しがない。矢野監督は「目の前の試合を目いっぱい行くしかない。やり切ります」。やられっぱなしでは終われない。このままでは「伝統の一戦」の名が廃る。

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