阪神、珍プレー逆転劇の影に陽川 矢野監督「しっかりつないでくれました」

 7回、マクガフが走者がいない一塁へけん制球を投げる間に同点の本塁を踏んだ植田(左)と逆転の生還を果たした陽川(右)
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 「阪神4-3ヤクルト」(3日、甲子園球場)

 まさかの珍プレーが、逆転勝利へとつながった。阪神が4カード連続勝ち越し。19年から就任した矢野監督は通算100勝を達成した。

 ファンから拍手、そして笑いが起こったコメディ逆転劇は1点を追う七回に起こった。

 2死一、三塁で打席には近本。一走・陽川が二盗し、二、三塁となった直後だった。マクガフが一塁へ素早いけん制を投げる。走者も不在、一塁手もベースにはつかない空間を通過したボールはファウルゾーンを転々。三走、二走が一気に本塁に生還したのだった。

 矢野監督は「原因を振り返っていくと、やっぱり陽川のヒット、また陽川が走っているところが結果的にこういう形になったんでね。いい働きしてくれたと思います」と評価した。

 陽川は1死二塁の場面で代打で登場・左前打を放ち、次につないだ。そして二盗を決めて“一打逆転”の場面を作っていた。

 「陽川がしっかりつないでくれましたし。陽川が、また盗塁したということが結果的には効いたんでね。もちろん最終的にはラッキー。それがなかったら何もない部分かもしれないですけど。そこまでの段階としては、よくつないでくれたかなと思っています」と目を細めた。

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