阪神ラッキー!珍プレーで逆転 4カード連続勝ち越し&矢野監督通算100勝

 7回、マクガフが走者がいない一塁へけん制球を投げる間に同点の本塁を踏んだ植田(左)と逆転の生還を果たした陽川(右)
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 「阪神4-3ヤクルト」(3日、甲子園球場)

 まさかの珍プレーが、逆転勝利へとつながった。阪神が4カード連続勝ち越し。19年から就任した矢野監督は通算100勝を達成した。

 “珍場面”は1点を追う七回2死一、三塁。打席には近本。一走・陽川が二盗し、二、三塁となった直後だった。マクガフがなぜか一塁へけん制。走者もおらず、一塁手・坂口も当然ベースにはつかない。誰もいない一塁を通過したボールはファウルゾーンへ転々。三走、二走が一気に本塁に生還した。ボークと失策が記録される珍プレーでまさかの逆転劇。ファンからも盛大な拍手や笑い声に包まれた。ラッキーセブンに奇跡が起きた。

 直前に勝ち越しを許していた。同点の七回。先発の青柳が塩見、坂口に連打を浴び無死二、三塁のピンチを作った。西田、高橋を打ちとり2死を取った所で能見にバトンを託した。その初球、山崎の打球はワンバウンドしてマウンド上の能見を直撃。体で止めたが、ボールを握り損ない送球できず、三塁走者の生還を許した。

 何らかの箇所を痛めたかその場で左膝を真っ直ぐに伸ばし、動けなくなった。1球で交代となり。継いで岩貞が後続を断った。その後、逆転劇が生まれただけに、岩貞の“奮投”も大きな意味があった。

 前夜は延長十回を戦い抜いた末の敗戦と悔しい結果に終わったが、13連戦の1カード目で大きな勝ち越しとなった。

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