阪神逃げ切り勝ち 藤浪は突如乱れ勝利投手目前でKO、好リリーフの岩貞が3勝目

 勝利が決まりナインを出迎える岩貞(中央)ら(撮影・立川洋一郎)
 8回、3号ソロを放ち笑顔でナインとエアタッチを交わす近本(撮影・飯室逸平)
 7回、梅野の安打で本塁を狙うも捕殺されるサンズ(撮影・飯室逸平)
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 「広島5-6阪神」(29日、マツダスタジアム)

 前夜サヨナラ負けを喫していた阪神が序盤の大量点を守り抜き、今カード対戦成績を五分に戻した。先発の藤浪晋太郎投手は、五回に突然制球が乱れ、勝利投手まであと1アウトというところで無念の降板。前回登板で692日ぶりの勝利投手となったが、自身2連勝はならなかった。

 阪神は二回に広島・松山の野選や悪送球などにつけ込み、3点を先制。三回にもサンズの適時打、小幡のヘッドスライディングでもぎ取った内野適時打で2点を追加した。

 5点の援護を得た藤浪は2勝目へ視界良好かと思われたが、五回に突然乱れる。先頭の大盛を四球で出したところから始まり、松山とピレラに適時打を浴びるなど1点差に。なおも2死一、三塁で会沢に死球を与えて、2死満塁として降板となった。

 このピンチに2番手・岩貞が、田中広を遊ゴロで切り抜けると、八回には近本の3号ソロで貴重な追加点が入る。岩貞以降もガンケル、馬場、スアレスとつなぎ、広島の反撃を九回の1点に抑え、逃げ切った。

 好救援の岩貞が今季3勝目。自身通算29勝目で、初の救援勝利となった。

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