阪神連勝 大山が先制3ラン!4番から降格後初、10戦ぶり12号

 1回、先制3ランを放つ大山(撮影・中田匡峻)
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 「ヤクルト5ー7阪神」(22日、神宮球場)

 これぞ“主砲”の一撃だ。阪神が初回に速攻。2死一、二塁から大山悠輔内野手(25)が右越えに先制の12号3ランを放った。10試合ぶり、4番から打順降格してからは初となる意地の一発で勝負の流れを引き寄せた。チームは終盤に猛追を受けながらも逃げ切り、連勝を決めた。

 一振りで主導権を引き寄せた。まだ、日が沈む前の神宮の空に映えた鮮やかなアーチ。蒸し暑さを吹き飛ばす大山の先制弾に、虎党も開始早々から沸き返った。悩める若き大砲は三塁を蹴ると、右手を強く握りベンチの祝福に応えた。

 初回、2死から四死球で一、二塁と好機が広がって打席へ。来日初登板で初対戦となったクックに対し、1ストライクから外角寄り147キロ直球に反応。逆らわずに力強いスイングではじき返すと、打球は低い弾道で一直線に右翼席へ向かった。「しっかり強く打つことができた」と、10日・DeNA戦(横浜)以来となる10試合、42打席ぶりの12号3ランで先制点を奪った。

 チームだけでなく、本人にとっても待望の一発。打撃不調で20日の巨人戦から4番を外れた。この日も4番にはサンズが座り、任されたのは「5番・三塁」。だが、姿勢は変わらない。目の前のチャンスを逃さず、最高の結果で応えた。

 着実に復調しつつある打棒。五回には無死二塁から左前打を放ち、チャンスを拡大した。これで2試合ぶりのマルチ安打を記録。連続試合安打も4に伸ばした。

 ただ、4打席以降は結果を残せず。七回、無死一塁の場面では遊ゴロ併殺打。九回の5打席目は空振り三振に倒れた。

 矢野監督は「(チーム)初ヒットが1点じゃなく3点になったというのは、流れが一気にこっちに来ることになった。一発で初対戦の投手を仕留めてくれたというのは中身もあったと思う」と評し、「中身のしっかり伴った打席を続けてくれたらいい」とさらなる良化を期待した。

 若き大砲の一撃を口火に打線が奮起して11安打7得点。終盤、2点差まで迫られながらも逃げ切り、連勝を飾った。今夏のロードはここまで6勝7敗1分けと苦しい戦いが続いている。試合後、「あしたも頑張ります」とだけ言い残し、バスに乗り込んだ大山。このまま3連勝ならロードの勝率は5割となる。復調気配漂う背番号3が、そのカギを握る。

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