阪神・ボーア 来日初の2発!83打席ぶり8&9号「長かった」
「ヤクルト4-7阪神」(21日、神宮球場)
阪神がやっとチームが得点し、やっと藤浪が勝った夜。この男にもやっと一発が飛び出した。
三回2死一塁。吉田喜の甘く入った一球をボーアがひっぱたく。高々と舞い上がった打球はギリギリに観客席に飛び込む中越えの2ラン。サンズとのアベック満塁弾が飛び出した7月28日のヤクルト戦(神宮)以来、21試合ぶり、実に83打席ぶりとなるアーチだ。
4日に『ファイアボールタオル』が発売されて以来初となる一発に「声援がすごくてホームグラウンドのような感覚だったよ。走っている時にタオルを掲げているファンもたくさん見えたんだ」
ダイヤモンド周回中に三塁席の虎党に向かって一発。ベンチでも仲間に向かって数発ファイアボールを放ち、最後はカメラに向かって一発。さらに手刀を切る“ごっつぁんポーズ”を決めてみせた。
この日は打順が降格し、初の7番での出場。打撃フォームをややオープンスタンスに変えた15日の広島戦で3打席連続適時打を放っていたものの、代名詞の本塁打が出ず、一時期は3割を超えていた打率も・236まで落ち込んでいた。
八回には技ありの一発も飛び出す。追い込まれてからフォークをすくい上げると、今度は右中間へ悠々と届くソロ本塁打でこの日、2度目となるファイアボール!来日後初となる1試合2本のアーチを架けた。
「栗山通訳が昼に“メチャオイシイ”担々麺を食べさせてくれたんだ。それがきっかけかな」と笑わせたB砲。「ちょっと遅くなったけど…」。19日に1歳を迎えた第1子で長男のジミー君へ、2日遅れとなる8&9号の祝砲でもあった。
「チームも大変な時期を過ごしたし、僕自身もホームランが出るまで長かった。もっともっとホームランを打ちたいね」。この日を境に、主砲もチームも上昇気流に乗っていく。