阪神・サンズ セ界一勝負強い!得点圏打率・500 ガルシアに初星贈った!

 6回、勝ち越し打を放ち、ベンチに向かって両手をあげるサンズ
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 「DeNA2-9阪神」(11日、横浜スタジアム)

 神様、仏様、サンズ様-。この勝負強さは実に頼もしい。阪神のジェリー・サンズ外野手(32)が初回に先制の中犠飛を放つと、同点の六回には決勝の適時二塁打。得点圏打率はリーグトップの・500。火曜日打率・667と驚異の数字を誇る助っ人が、9連戦最後の水曜日も打つ。

 打席で強烈な威圧感を醸し出す。勝負強さ、そして高い集中力-。好機でサンズが当然のように得点をたたき出す。華麗な先制劇に勝利を呼び込む決勝打。改めて頼もしさを証明した。

 「前の打者がしっかり塁に出て、スコアリングポジションに進んでくれている。配球を考えながら、自分の打席にしっかり集中していることが得点につながっていると思うよ」

 まずは初回。1死三塁のチャンスで打席が巡ってきた。DeNA先発の井納が1ボールから投じた2球目。狙いすましたように真ん中付近に甘く入ってきたツーシームを捉えた。

 打球は中堅後方へ。飛距離は十分。三走・近本は捕球を確認してタッチアップで悠々と先制の本塁を駆け抜けた。開始6球で奪った先制点。助っ人のひと振りで試合の主導権を握った。

 得点圏の走者をホームにかえす職人。同点の六回には1死一塁で打席に立ったが、けん制悪送球で走者は三塁へ。一打勝ち越しのチャンスとなり、一気に目つきが変わった。右腕が投じたスライダーをフルスイング。鋭い打球は左中間を真っ二つに破る決勝の適時二塁打となった。

 ここまでチャンスで圧倒的な数字を刻んでいる。得点圏打率はリーグトップの5割。1985年にロッテ・落合博満が樹立したシーズン最高得点圏打率・492を上回る好成績を残す。

 さらに火曜日にもめっぽう強い“ミスター・チューズデー”。「不思議だね。分からないけど。毎日結果が出るように努力している」と爆笑しながら振り返るが、火曜日は打率・667と驚異的な数字を誇る。

 チームは連敗を阻止して借金2。この日、チーム宿舎から黄色を基調とした特製マスク(非売品)がサプライズでプレゼントされ、ベンチではナインが着用して臨んだ。試合後、矢野監督は「幸せの黄色いマスクや!」と笑みを浮かべた。9連戦も残り1試合。頼れるサンズのバットが得点を生み出し、連勝で地元へ帰る。

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