【中田良弘氏の眼】国吉の2点二塁打は回避できた 阪神バッテリーはボール球から様子見るべき

 「DeNA6-4阪神」(10日、横浜スタジアム)

 阪神・岩貞が国吉に打たれた勝ち越し2点二塁打が、勝負の流れを左右した。1-1の四回、1死一、二塁で投手が打席に入れば、普通は送りバントだろう。ただ、国吉はヒッティングの構えをしていた。となれば、初球はボール球から入って様子を見るべきだった。

 際どいコースでなくてもいい。外角へ完全に外れるボール球を1球投げれば、バントの構えに切り替えるかどうかが確認できる。ここでヒッティングだと分かれば、2球目以降の配球が変わってくる。岩貞も相手が投手とは考えず、全力で抑えにいっただろう。

 ラミレス監督は二回に1死一、三塁から、一走を二進させるためだけの送りバントを武藤に指示した。手堅い作戦を見せていただけに、四回もバントだと思うのが自然な読み。その裏をかかれた。

 打席にあまり立たない国吉だけに、初球の入り方次第で2点二塁打は避けられた可能性が高い。阪神は投手に打たれたことで、チーム全体にダメージを受けたように見えた。

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