阪神・藤浪 誠也斬りで復活の虹架ける!23日「19」名曲で出陣!

 投内連係練習で笑みがこぼれる藤浪
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 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が20日、663日ぶりの恩返し星を誓った。23日の広島戦(甲子園)で今季初先発に挑む予定。新型コロナウイルス感染や練習遅刻、右胸の軽度の筋挫傷などで出遅れたが、2軍で結果を残して昇格切符をつかんだ。この日は甲子園球場で投手指名練習に参加。ファンが選んだ「19(ジューク)」の名曲を背に、真価の問われるマウンドに上がる。

 はやる感情を抑えるように、藤浪は淡々と汗を流した。新型コロナウイルス感染から、練習遅刻による2軍降格。右胸の軽度の筋挫傷で一時戦線を離脱した。そんな苦しみ、どん底の日々に耐え、結果を残して手にした昇格切符。自分に言い聞かせるように話した。

 「あまり空回りせずに、いつも通り試合に入っていけたら。もちろん気合は入りますが力みすぎずといったところも心掛けて、試合に臨みたいです」

 スタートラインに立った。16日のウエスタン・オリックス戦(オセアンBS)では、最速157キロの直球を軸に、今季最長の7回を4安打無失点。この試合を含む実戦復帰後は登板3試合、15イニング連続無失点と安定感が光る。同戦では、課題にしてきた抜け球もなく、好状態をキープしている。

 23日に先発。甲子園での登板は昨年8月1日の中日戦以来、357日ぶりになる。対するは強打の広島。リーグ3連覇の打線は健在で、中でも4番の鈴木誠は同学年。入団直後から1軍で活躍した藤浪に刺激を受け、対戦に心躍らせるライバル関係にある。過去の通算対戦成績は23打数9安打、打率・391、1本塁打、8打点。藤浪も真っ向勝負を挑む覚悟だ。

 「同級生ですごいバッター。そんな選手が楽しみにしてくれているということはうれしいですね。ファンの方も楽しみにしてくれていると思うので見応えのある勝負ができたらなと思います」

 今月10日からは、上限5000人のファンが、球場で観戦できるようになった。2勝8敗と開幕ダッシュに失敗したチームは、本拠・甲子園に戻って8勝2敗と好調。一気に勝率5割まで戻し、3位とAクラスに浮上した。投打にかみ合ってきた中、藤浪の復活で上位進出を狙いたい。

 「無観客とは全然違うと思います。見に来ていただいている方に、良いプレーを見せられるように頑張りたいですね」。勝てば2018年9月29日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、実に663日ぶりの勝利になる。求めるのはファンを魅了する勝負、届けるのは声援をくれるファンへの恩返し星。「7・23」が藤浪復活の第一歩になる。

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