阪神サンズ 先制打、決勝押し出し四球 トラッキー人形2個目に愛息たち大喜び
「阪神11-3中日」(19日、甲子園球場)
勝利の流れを呼び込んだ。今季2度目の3番に入った阪神のサンズが、先制適時打を含む2安打2打点と大活躍。パパの奮闘ぶりに、球場に訪れた愛息たちも大はしゃぎだ。3番に入った2試合とも打点を挙げており、勝負強さが光っている。
「しっかりとたたいて遠くに飛ばそうという感じでした。とにかく強く打つ気持ち。打てる所に来てくれた」
少々のボール球でも振っていった。初回無死一、二塁の先制チャンス。フルカウントから梅津のフォークを引っ張った。強烈な打球が左前へ。8球粘った末の適時打となった。四回には1死満塁から決勝の押し出しを勝ち取り、八回は右中間へ二塁打を放った。
パパの活躍に愛息たちが大喜びしたのは、別の理由も関係しているかもしれない。16日のヤクルト戦で同点本塁打を放ち、初めて甲子園でヒーローインタビューを受けた。その際にヒーロー賞でトラッキー人形をもらったが、数は一つだった。2人の子どもたちに渡せなかっただけに「早く二つ目がもらえるように」と早々のお立ち台宣言をしていた。
3日後、再び甲子園でお立ち台に立って二つ目を獲得。「子どもたちが一日ずつ(トラッキー人形と)交代で寝ていた。これでけんかしなくて済むので助かりました」とサンズは安どしていた。
この日はボーアが欠場。「ボーアを思うと残念ですが、自分の仕事をすることを心掛けた」。B砲をカバーする活躍ぶりを見せたサンズ。勝負強い一打を量産し、ここから真のヒーローとなる。