阪神・藤浪1軍アピール成功も「最低限」ストライク先行7回4安打無失点

先発し力投する藤浪(撮影・山口登)
3枚

 「ウエスタン、オリックス-阪神」(16日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)

 先発した阪神・藤浪晋太郎投手が、7回を4安打無失点、7三振を奪う投球。直球の最速は157キロを計測するなど今季初の1軍昇格に向け、最終テストの意味合いも濃い登板で結果を残した。

 初回、右打者の西村を直球で三ゴロに打ち取ると、続く左の根本も直球で浅い右飛に。さらに右の中川にも直球勝負で投ゴロに抑えた。根本の初球には155キロを計測、上々のスタートを切ると、続く二回だ。

 先頭のモヤに高めに浮いた変化球を狙われ、左越え二塁打で得点圏に走者を進める。さら杉本の遊ゴロで1死三塁とピンチを背負ったが、続く勝俣には3球続けて変化球勝負。最後はフォークで空振り三振に。さらに紅林も2-2と追い込んでから、最後はスライダーで空振り三振に斬って脱した。この対戦では157キロも計測した。

 三回を三者凡退に斬ると、四回は先頭の根本に右前打を浴びた。それでも続く中川を二ゴロ併殺に。モヤに四球、杉本に右前打を浴び、2死から一、二塁を背負ったが、勝俣を154キロの直球で見逃し三振に仕留めた。

 五回には、先頭の紅林に中前にポトリと落とされ、フェリペの犠打で1死二塁。得点圏に走者を背負うも、広沢を直球で空振り三振、西村を三ゴロに抑えて脱した。

 六回は1死から連続四球で一、二塁としたが、杉本を中飛に。最後は勝俣をフォークで空振り三振に仕留めた。課題にしていた変化球のキレ、精度も申し分ない。七回は1死から遊撃・小幡の失策で出塁を許したが、広沢を二ゴロ、松井佑を二飛に打ち取った。

 計97球で、1イニング平均で約14球。24人と対戦し、初球ストライクは17度と、投手有利なカウントで勝負できている。登板前には、昇格に向けて「もう結果を出すだけなので。結果を出せるように、しっかりと投げるだけですね」と話していたが、結果、投球内容ともにアピールした。

 現在、チームは最下位に沈む。登板後、藤浪は「悪くなかったですけど、これくらい投げられないと1軍どうこうという話にならない。最低限かなという感じです。まだ2試合なんで、続けていけるようにがんばりたい」と気を引き締めたが、起爆剤となるべき男が1軍昇格切符をグッと手繰り寄せた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス