阪神・高山 別人!岡義朗氏が太鼓判 “打たされる打席”減少、粘り出てきた

 虎の“推しメン”を紹介する「It’s 勝笑 Time! オレが推す」の評論家編。今回は岡義朗氏(66)が高山俊外野手(27)をキーマンに挙げた。打撃技術の向上や守備、走塁面でも積極的な姿勢を高く評価。プロ5年目の背番号9に対し「今年こそレギュラーを取り切れ!」と期待を寄せた。

  ◇  ◇

 キャンプからオープン戦までを見ると、陽川や島田ら若い外野手が成長した姿を見せていた。ただその中で特に目立っていたのは、高山だと思う。

 打席の中で粘り強さが出てきていることが大きい。今年は際どいボールを見極められるようになり、打者有利のカウントを作れている。オープン戦でも打率・313で、四球を8個選んだのかな。追い込まれてからも厳しいボールをファウルで逃げつつ、甘くなったところを一発で仕留めることもできている。

 ここ2、3年は打撃フォームを模索していたこともあると思うけど、相手に“打たされてしまう”ケースが多かったのではないだろうか。器用な打者で難しいボールにも対応できる半面、その器用さがあだとなって淡泊になる場面も少なくはなかった。

 だからこそ粘り強さが出てきたということは、高山本人にとって大きなプラス材料。選球眼が良く、長打も狙えるバッターは相手投手から見れば怖い。今年は打ちにいった中での判断力もいいし、これまで対戦した投手たちが「こんなんじゃなかった」と思うんじゃないかな。

 守備や走塁にしても積極的な姿勢が見える。外野守備ではスローイングスキルが上がっており、走塁面では相手バッテリーが変化球を投げてきそうなタイミングで盗塁を仕掛けるなど、明らかに技術が向上してきている。レギュラーを奪うには、守備、走塁のレベルアップが必要不可欠。本人が前向きに取り組んできた姿勢が、打撃面にもつながっているのではないだろうか。

 高山はもう大卒5年目の27歳。2016年に新人王に輝いたが、今年レギュラーを取らないと「後がない」という立ち位置だと思う。他のチームでも広島・菊池涼や巨人・岡本ら、25歳までにレギュラーを取っている選手が中心を担っている。

 昨季は近本、糸井、福留がスタメンに名を連ねることが多かったが、その対抗馬にならないといけない。キャンプから良い形が続いていただけに、チームにとって欠かせない打者になることを期待している。「後がない」という気持ちでレギュラーを奪ってほしい。

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