阪神・糸井 左足首「150%」全快宣言!暗いムード振り払った特大弾

 阪神の糸井嘉男外野手(38)が7日、「3150」Tシャツを着て、オンライン取材に登場。依然として新型コロナウイルスが猛威を振るう中、「最高の日々が戻るように」と願いを込めた。メスを入れた左足首の状態については「150%!!」と、久々の超人節で全快を宣言。この日は甲子園球場で4月15日に自主練習が再開後、初のフリー打撃で特大弾を放った。

 世の暗いムードをかき消すように、糸井は努めて明るく振る舞った。胸に「3150」のロゴが入った黒Tシャツで登場。「はい、どうも。最高!!」と叫び、ハイテンションで取材に応じる。超人節、健在。豪快なパフォーマンスの裏に、強い思いと願いを込めた。

 「最高の日々が戻るようにと思いまして。試合ができることを信じてね。また、みんなの前で感動を与えるプレーができるように」

 新型コロナウイルスが依然として猛威を振るい、緊急事態宣言の延長でシーズン開幕も不透明。それでも糸井は来るべき未来を信じて、できる範囲の最大限で準備を続ける。「いまだから言えることですが」。開幕延期は悲観することばかりでもない。前を向くことができる材料もある。

 昨年8月9日の広島戦で左足首を痛め、リハビリを続けたが10月に手術を決断。早まるはずだった開幕に照準を合わせ、オフシーズンも急ピッチで状態を上げた。現時点でも100%の回復ではあるのだが、一方で「不安はかなりあった」と偽らざる胸中を明かす。

 強制的に野球のできない日々が、酷使し続けてきた体には良薬になる。「(開幕が)遅れてよかったとは思わないですけど、プラスには捉えています」。複雑な胸中でもあるが、状態を問われると、胸にある「3」を隠して「150%」と久々の超人節。100%を超える自信が、状態の良さの証明でもある。

 この日は甲子園球場でフリー打撃を敢行。球団施設で自主練習再開後、初の屋外打撃で快音を連発させた。「気候も一番いい時期。あらためてすごくいい球場だと思いましたね。早くここで暴れたいです」。浜風に揺られる芝の香りが胸を焦がす。30スイングで3本の柵越えを記録。バックスクリーンに突き刺す特大弾もあった。

 「僕らは野球しかできないので。野球で皆さんに、力を届けられるように。いまはできることをやっています」。体全快で150%の超人節も全開だ。コロナ終息の願いと、開幕に向けた強い思い。最高のシーズンを分かち合うために、妥協なき準備を続けていく。

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