阪神・能見 コロナ感染から復帰の藤浪らにエール「次どうするかが一番大事」

 阪神・能見篤史投手(40)が24日、甲子園での練習後にオンライン取材に応じ、新型コロナウイルスから回復した藤浪、伊藤隼、長坂へエールを送った。前日3人が開いた会見後に直接謝罪を受け、「これから頑張っていこう」と激励。藤浪ら3選手は鳴尾浜に合流し、約1カ月ぶりに自主練習を再開した。史上初の無観客試合が決定的となった開幕戦に向けて、チームは少しずつ前に進んでいる。

 何よりも3人の無事に安どした。謝罪会見から一夜明け、能見が練習後のオンライン取材に初めて登場した。前日に「すみませんでした」と頭を下げてきた藤浪らの謝罪を受け入れ、「これから頑張っていこうな」と激励したことを明かした。

 「本当に無事に帰ってきたことが第一ですし。(新型コロナウイルスに)かかった人の苦しみというのはなかなか分からないけど、終わったことは終わったことで次どうするかが一番大事。これからしっかりやってくれると思いますし、チームとして動いているというところは、僕らも再認識できたかなと」

 3人はこの日、鳴尾浜に合流し、約1カ月ぶりに自主練習を再開した。入院中からシャドーピッチングなどを継続していたという藤浪はランニング、キャッチボール、ウエートトレで約2時間半体を動かした。伊藤隼と長坂は室内打撃も行い、軽めのメニューから再スタートを切った。

 前日の会見で藤浪は自粛ムードが高まっていた3月中旬に会食に参加したことを「軽率でした」と謝罪。反省の言葉を繰り返し「野球のプレーで取り返すしかない。一生懸命、野球を頑張っていきたいと思います」と恩返しを誓っていた。

 だからこそベテランは「前向きにやってもらえたらいいかなと思う」と3人の背中を押す。活動休止中は「本当にほぼ練習ができなかったっていうのが正直なところ」。外出を自粛し、自宅内でできることに取り組んできた。調整の難しさを口にするが、すでにブルペン投球は再開。キャンプ中の投げ込みが功を奏し、「体が覚えてる。あまり違和感はなかった」と言った。

 開幕戦は史上初の無観客試合が決定的。緊急事態宣言の下、ファンも球音を待ち望む。「いいプレーをするのが最低条件になる。ただ開幕するだけではいけない。何かを感じてもらわないといけないし、その辺はプロとしてやっていかないといけない」と能見。メンバーはそろった。チームが一丸となって、希望の灯をともしていく。

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