阪神・藤浪 2回無安打無失点!最速157キロ 2四球もリリースポイント安定

2回を投げ終えた阪神・藤浪晋太郎(左)は阪神・福留孝介と話をする=かりゆしホテルズボールパーク宜野座(撮影・中田匡峻)
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 「練習試合、阪神-日本ハム」(9日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が、日本ハムとの練習試合に先発した。2回を無安打無失点。2四球はあったが、際どいコースをボール判定されることもあり、抜け球はなく、課題としてきた制球面、リリースポイントも安定していた。最速は157キロを計測した。

 相手先発は斎藤佑樹投手。藤浪は大阪桐蔭出身で2012年に春夏連覇、斎藤は早実で2006年夏に全国制覇しており、甲子園優勝投手対決が実現した。復活を誓う藤浪にとってこの日が、今年の対外試合初登板にもなった。

 外野スタンドも解放され、内野スタンドは立ち見客であふれるなど、野球ファンも待望の一戦。この回、右打者で先頭の松本に対して初球、151キロの直球が外角に外れる。さらに142キロ、146キロがボール球に。4球目の149キロでストライクを取ると、内角の151キロでファウルを奪う。フルカウントから154キロが高めに外れ、先頭を四球で歩かせた。

 続く石井は二ゴロに打ち取ったが、一走がスタートを切っていたため1死二塁。得点圏に走者を置いた。それでも続く王に対して真っ向勝負。1ボールから4球連続のストレート選択。最後は150キロの直球で見逃し三振に斬った。さらに4番・横尾をスライダーで遊ゴロに打ち取り、無失点で初回を切り抜けた。

 二回は先頭の渡辺を、外角低めに制球された146キロで二ゴロに。続く老原は四球で歩かせたが、続く高浜を外のスライダーで泳がせ、三ゴロ併殺に打ち取った。

 4日には、今キャンプ初のシート打撃に登板した。開幕が9日早いこともあって、プロ8年目で最速の実戦登板。結果的には2安打2失点、1四球だったが、最速は155キロを計測した。内容も現段階として、一定の手応えを口にした。

 「良かったり、悪かったり、たくさんあるんですが。及第点といったところですかね」

 また1つ段階を踏み、この日「次は緩急を使ったり、投げ分けができるように。“投球”をしていきたい」というテーマを持って臨んだ一戦。上々のスタートを切った。

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