阪神新助っ人ボーア、持ち味は「美声」 強打の4番候補、聖地お立ち台で聴かせます

 阪神の新外国人のジャスティン・ボーア内野手(31)=前エンゼルス=と、ジェリー・サンズ外野手(32)=前韓国・キウム=が28日、ユナイテッド航空035便でそろって関西空港に来日した。バースの再来として期待がかかるボーアは、青いスーツに身を包んでの来日。自身のストロングポイントについては「歌声」とアメリカンジョークも披露。自信あふれるたたずまいで存在感を見せつけた。

 まぶしいほどの鮮やかなブルースーツに、柔らかな笑顔が映える。余裕漂うたたずまいは、身長193センチ、体重122キロの巨体だけが理由じゃない。最初に日本の印象を問われたボーアは、「ニホンゴデ?」と、いきなり日本語で通訳に聞き返して見せる。そこからは落ち着いた表情で英語を続けた、堂々の来日となった。

 「以前、日本にも来たことがあるので日本のことは知っているのですが、日本の印象として、空港がすごくきれいだなと。2017年に来た時に、海や水がきれいだったので、その印象があります」

 17年の、マーリンズでチームメートだったイチローとの神戸での自主トレ経験に加え、阪神加入決定後には米国でヘイリー夫人と共に日本語の猛勉強を開始。その成果を、いきなり動じることなく披露した強心臓ぶり。自信みなぎる姿が何とも頼もしい。

 阪神としては、打線の軸として活躍してもらわなければいけない助っ人だ。メジャーでは通算92発の大砲。さらに同じ左打ちということもあり、85年にリーグ優勝と日本一へ導いたバースの再来としての期待がかかるのも当然で、可能性は十分。4番候補ということもあり、持ち味は何といっても豪快な打撃、のはずだが…。

 報道陣から長所を問われると、英語で「シンギングボイス(歌声)」と繰り返し、ニヤリと笑った。サラッと返したジョークも余裕の表れであり、実際に歌声に自信を持っているという。すでに熱心に取り組む日本語の勉強と合わせて、活躍すればお立ち台から自慢の美声で六甲おろしを響かせる?なんてこともありそうだ。

 同便で来日したサンズに関しては「大きくて強いイメージがあります」と印象を口にした。サンズも193センチ、102キロの巨体だが、より存在感を際立たせたのはボーアだ。今回持ち込んだ荷物は、手持ちの小さな物も含めて合計8個という大量のバッグ。本領発揮はバットを握ってからだが、いきなり示した存在感に期待はさらに膨らむ。

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