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原口 セ・リーグ特別賞!不屈の精神で病を乗り越え勇気と希望を与えた

 日本プロ野球機構(NPB)は11日、19年度のセ、パ両リーグの特別表彰を発表した。阪神では原口文仁捕手(27)がリーグ特別賞に選ばれた。昨年末に発覚した大腸がんから復活。1軍復帰戦の6月4日・ロッテ戦(ZOZO)では代打で適時二塁打、オールスターでは2試合連続弾を放つなど野球界だけではなく、日本中に勇気を与えた活躍が評価された。26日に都内で表彰式が行われる。

 奇跡を起こした原口が、勲章を手に入れた。大腸がんから1軍復帰を果たしただけではなく、日本中を感動の渦に包んだ復活劇。前例のない軌跡が、セ・リーグ特別賞で表彰されることになった。

 「大変光栄に思います。苦しい事もたくさんありましたが、家族、チームメート、関係者の方々、そして多くのファンの方々に支えられ、ここまで戻ってくる事ができたと思いますし、皆さまの支えがあったからこそ受賞できた賞だと思います」。困難に直面したからこそ分かったサポートの尊さ。まずは周囲への感謝を述べた。

 NPBは受賞理由を「不屈の精神で病を乗り越え、1軍復帰を果たし、同じ病を抱える人たちに勇気と希望を与えた」と発表したように、まるでドラマのような復活劇だった。

 1月24日に公式ツイッターで大腸がんを公表した。同月末に手術を受け、5月8日には2軍で実戦復帰。公表から131日後の6月4日に1軍昇格を果たした。

 復帰戦となった同日・ロッテ戦は九回1死三塁で、代打で適時二塁打を放った。同9日・日本ハム戦は九回2死一、三塁でサヨナラ打を放ち、お立ち台で涙。ファンや矢野監督も感極まり、甲子園が大きく揺れた。オールスターでは、東京ドームと甲子園で2試合連続弾。日本全国にインパクトを与え続けた。

 矢野監督はどん底からの復活を間近で見てきた。「素晴らしい。頑張ることでファンに喜んでもらって、またファンの支えがあったからこそ頑張れたと思う。これはフミ(原口)にとって一生モノになると思う」。過程を振り返りながら、しみじみと祝福した。

 原口は今秋、キャンプに参加せず、鳴尾浜で調整を続けている。長打力アップを目指して打撃を改良中。特別賞は一層、練習に身が入る朗報となった。

 「野球ができるというこの幸せな気持ちを忘れず、同じ病と闘う方や、苦しんでいる方々に勇気や希望を与えられるプレーができるように精進していきたいと思います」。不屈の男はさまざまな思いを背負い、野球選手としての使命を全うする。

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