西がゴールデングラブ賞受賞 球団投手では初の快挙

 プロ野球の守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデングラブ賞」の受賞者が31日、発表され、阪神・西勇輝投手(28)が自身初受賞を果たした。阪神の投手が選出されるのは、球団史上初となる。 パ・リーグからセ・リーグの移籍1年目での受賞は75年・大下剛史(日本ハム→広島=二塁手)、79年・若菜嘉晴(クラウン→阪神=捕手)、00年・工藤公康(ダイエー→巨人=投手)、07年・中村紀洋(オリックス→中日=三塁手)に次いで、12年ぶり5人目。投手では工藤に次いで、19年ぶり2人目の快挙となった。

 今季の西は、広島・大瀬良と並んでリーグトップタイの無失策。投球以外でも“9人目の野手”として、堅実なフィールディングを武器に高い守備力を誇った。

 受賞に西は「守備力の高い投手が数多くいるセ・リーグで、これまで目標としてきたこの賞を受賞することができ、非常に光栄です。投手としてピッチングも重要ですが、それ以外でもチームに貢献するという部分で、自分の中で大切にしてきた『守備』が評価されて本当に嬉しく思います」とコメントした。

 また、バッテリーを組んで信頼関係を深めてきた女房役・梅野の受賞も踏まえ「チームのみなさんの支えがあって受賞できた賞ですが、特に1年間バッテリーを組んできた梅野と同時に受賞できたことが嬉しいです」と喜びを表現した。

 阪神に移籍して1年目の今季は26試合に登板してチームトップの10勝。2年連続6度目の2桁勝利を挙げ、投球回も自身キャリアハイとなる172回と1/3に達した。開幕から先発ローテーションを守り抜いた右腕に、輝かしい勲章が加わった。

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